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【卓球:ラバーレビュー】表ソフト「モリストSP(ニッタク)」を、裏面打法使いが評価!

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アイキャッチ画像 卓球ラバー モリストSP(ニッタク)を裏面打法用ラバーとして使ってみた 用具レビュー・用具考察
【著者の略歴】

卓球歴: 40年以上(ベテランの視点から執筆)
戦型: 中国式ペン攻撃型(裏面打法を探求中)
運営者: 修士(物理化学)の経歴を持つ「卓球Lab」管理人。
ミッション: 用具の特性や技術のコツを独自の視点で言語化し、卓球の奥深さを伝える情報を発信しています。
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1.はじめに

私は、中国式ペンの裏面に使用するラバーをいろいろと試してきた結果、裏面打法の打球感覚を磨き、自信をもって試合でも使用できるようになるには「極薄ラバー」が最適だと考えています。

「極薄ラバー」を裏面打法で使うことについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

とはいえ、極薄ラバーを裏面打法に使用するにあたり、もちろんデメリットもあります。

そこで、裏面打法のあらゆる可能性を模索したい私は、以前から試してみたいと考えていた「表ソフトラバーを裏面打法に使ってみるとどうなのか?」という検証を行うことにしました。

今回のレポートは、表ソフトラバーを裏面打法用として使用した場合のレビューです。そのため、「ツッツキ」や「サーブ」の検証は行っておらず、一般的なラバーレビューとは異なりますので、あらかじめご了承ください。

2.モリストSP(伊藤美誠選手使用ラバー)

モリストSP(ニッタク)のラバー
モリストSP(ニッタク)

今回、表ソフトラバーを使った検証をするにあたり、「モリストSP(ニッタク)」を選択しました。

「モリストSP(ニッタク)」は、伊藤美誠選手がシェークハンドラケットのバック面に使用していることで知られる、ロングセラーの表ソフトラバーです。(※2026年7月末現在)

超多才な表ソフト!
直線弾道でシャープ球質のスピードボールと、自然な変化が生み出すナックルや止まるブロックのコントラストが美しく強いラリーを生み出します。
プレーの幅が広がり、多才な戦術を立てられる!これが表ソフトのロングセラーです!

参照元:ニッタクHP

ニッタクのホームページには、伊藤美誠選手によるモリストSPへのコメントも次のように掲載されています。

◆伊藤美誠(スターツ)
自分でも予測できないくらい、回転がかかったりナックルになったりして、いやらしいボールが出ます。他の表ソフトだと、きれいなボールばかりだったり、ナックルばかりだったりと偏りがちです。しかし、モリストSPは、いろいろな球質を出せるし、出そうとしなくても出てくれるのがすごいですね。

卓球ラバー 伊藤美誠選手使用ラバー「モリストSP」の特徴

これらの特徴からは、回転系のラバーだと思われます。また、「台形+円柱形タイプ」という点から、ナックルもある程度は出しやすいと推察できます。

「表ソフトラバー」の粒形状・粒の大きさ・粒間隔の違いによって生まれる性質については、以下の記事で詳しく考察しています。

私は、回転もかかり、ナックルボールも出しやすいという伊藤選手のコメントに注目して、このラバーを試すことにしました。

それでは、裏面打法用ラバーとしてメインで使用している「アポロ5超極薄(銀河)」と時折比較しながらご紹介しますので、参考程度にお読みいただければと思います。

3.軽量!ラバー重量について

中国式ペンプレーヤーである私は、ラケットとラバーの重量をかなり重視します。まずは、ラバー重量についてご紹介します。

参考までに、個人的に重量を測定した結果を以下の表に示します。

卓球ラバー モリストSP(ニッタク)とその他のラバーとの重量比較表

今回、ラバーの厚さは「厚」を選択しています。測定の結果、スポンジが極薄のラバー重量と比較しても遜色ないくらいの軽量ラバーということが判明しました。

参考までに、裏ソフトラバー「グレイザー(特厚)」のデータも掲載していますが、ラバー1枚当たり10g程度軽量化が可能です。これはかなり大きな差と言えます。

今回の試打に当たり、フォア面のラバーを回転重視の粘着ラバーにして、「回転量の差」を意識した用具の組み合わせにしています。

なお、裏ソフトラバーであればラバーの厚さは「特厚・MAX」を好む筆者が、なぜ表ソフトラバーでは「厚」を選択したのかについては、以下の記事で詳しく説明しています。

4.使用用具

今回の用具の組み合わせは、「表と裏の回転量の差」をコンセプトに構成しました。

卓球ラケット 中国式ペンに表ソフトラバーを貼った際のラケット重量

注1:接着剤等の兼ね合いで、過去のブログに掲載した重量と誤差がある場合があります。
注2:フォア面はグリップから離して貼っているため、4~5g程度軽量化できます。

表面は、グリップから離して貼付け
卓球ラケット モリストSP(ニッタク)を裏面に全面貼りしたラケット
裏面ラバーは全面に貼り付け。

裏面にラバーを全面に貼っても、ラバー重量は34gです。ラケット重量を重視する私にとって、非常に軽く魅力的でした。

5.使用感

卓球表ソフトラバー モリストSP(ニッタク)を裏面打法で使用した結果

モリストSP(ニッタク)は、表ソフトユーザーにはおなじみのロングセラーラバーです。

今回、これを中国式ペンの裏面打法用として実際に使用し、さまざまな技術を試してみました。

回転をかける打法だけでなく、チキータやフラット打ち、ブロックなどでも、想像していた以上に使いやすさを感じました。

ここからは、それぞれの技術について、実際に使用した感想をご紹介します。

(1)回転量

表ソフトラバーなので回転はあまり期待していなかったのですが、回転性能が劣る表ソフトとしては、思いのほか回転をかけやすいことに驚きました。

もちろん、粘着裏ソフトラバー「アポロ5(超極薄)」のような擦るドライブは難しく、ボールが滑って落ちてしまいます。一方、ボールに対してラケット面を厚めに当てれば、表ソフトとしては許容できる程度の回転をかけることができました。

(2)コントロール性能

裏ソフトラバーとは打ち方が異なるため、最初はコントロールに苦労しました。普段はボールに回転をかけることで安定させているからです。

そこで、ボールをラケット面でしっかり捉え、「弾く」イメージで打球すると、非常に安定しました。表ソフトの打ち方に慣れることがポイントだと感じました。

(3)チキータレシーブ(※最重要)

裏面打法では、チキータは重要なレシーブ技術の一つです。私自身も、裏面打法では「裏面チキータレシーブ」を多用しています。

なぜ私が「裏面チキータレシーブ」を多用するのかについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

使う前は「回転がかからないのでチキータは難しいのでは?」と心配していましたが、予想以上に簡単にチキータレシーブができました。

裏ソフトのような強烈な回転はかけられませんが、インパクト時にラケット面を厚めに当てることで、安定して返球できます。

練習仲間からは、「ボールが滑るように飛んでくるので取りにくい」という評価をいただきました。

また、表ソフトのチキータはバウンド後の曲がりが少ない一方、相手のサーブの回転を残して返球できるため、嫌らしいボールを出すことができます。

さらに、相手から返球されたボールの回転が比較的素直で対応しやすい点もメリットでした。裏ソフトの強烈なチキータでは、残った回転によって4球目のボールが大きく曲がることがありますが、表ソフトではその影響が少なく、4球目を待ちやすいと感じました。

(4)フラット打ち

裏面打法では、チキータと並んでフラット打ちも重要な技術だと考えています。

初速が速く、ナックル性のボールも出しやすいため、得点につながりやすいと感じました。アポロ5(超極薄)もフラット打ちはしやすいのですが、モリストSPのほうがさらに打ちやすく感じました。

(5)裏面ドライブ(前陣)

表ソフトでは、裏ソフトのような弧線を描く強烈な裏面ドライブは難しいため、ボールのライジングを捉え、相手のボールの勢いを利用するような感覚で、ラケット面を厚めに当てて打ちました。

この打法では、強く打つ必要はありません。むしろ、早い打球点で相手のボールの勢いを利用することで、自然に返球できる感覚がありました。

相手を押し込むようなスピードボールではないにもかかわらず、タイミングや回転量を見極めにくいのか、相手がブロックしたボールをネットにかける場面が何度もありました。

実際の練習試合でも、この打法による三球目攻撃でブロックミスを誘うことができたため、スピードや回転量とは違った形で相手のミスを引き出せる打法だと感じました。

(6)中陣ドライブ

中級者の私には難しい技術でした。台から下がると、フラット打ちで勝負するか、つなぐボールを打つくらいしかできませんでした。実戦では、強引に回り込んでフォアドライブで勝負するのが現実的だと感じます。

(7)ブロック

相手のドライブを非常に楽にブロックでき、ナックル性のボールになることで相手のリズムを崩せました。実際に使ってみて、ブロックは表ソフトラバーの大きな武器だと感じました。

6.表ソフトと裏ソフトの違い(気づき)

今回、表ソフトラバーを裏面打法用のラバーとして試用して、大きな気づきがありました。

それは、「表ソフトラバーを使ってプレーすると、力が抜けたプレーができた」ということです。

あくまで個人的な感想ですが、裏面打法で裏ソフトラバーを使用しているときは、「しっかり回転をかけてボールを安定させよう」と意識するため、スイング時にどうしても力みが出ていました。

ところが、表ソフトラバーでは自分から強い回転をかけることが難しいため、「相手の回転を利用して返球しよう」という意識が強く働きました。

その結果、自然と体の力が抜け、無理に回転をかけようとせず、リラックスした状態でプレーできている自分に気づきました。

これは自分にとって新たな発見でした。これだけでも、表ソフトラバーに挑戦した価値があったと感じています。

7.注意点

ここまで「モリストSP(ニッタク)」をご紹介してきましたが、使用する際には注意点があります。

裏面打法を始めたばかりの方には、表ソフトラバーの使用はおすすめしません。

もし裏面打法用のラバーとして表ソフトラバーを使うのであれば、少なくとも、バックサイドの下回転に対して安定して裏面ドライブを打てるだけの打球感覚を身につけてから使用することをおすすめします。

以前、私自身が裏面打法にまだ慣れていない頃に表ソフトラバーを使ったことがあります。しかし、まったく使いこなせず、「表ソフトは自分には合わない」と感じて、すぐに使用をやめてしまいました。

これから裏面打法にチャレンジする方は、まずは極薄ラバーで打球感覚を磨いてから、表ソフトラバーに挑戦することをおすすめします。

8.まとめ

いかがだったでしょうか?

あくまで個人的な感想ですが、裏面打法用ラバーとして使用した「モリストSP」と「アポロ5(超極薄)」を比較すると、以下のような違いがありました。

卓球ラバー モリストSPとアポロ5を裏面打法で使用した場合の比較表

個人的な感想としては、モリストSPは、裏面打法用ラバーとして使い込めば、大きな武器になりうると感じています。

特に、ナックル性のボールを自然に出しやすく、相手のミスを誘いやすいことは、大きな魅力だと感じました。

正直、検証が終わればすぐに裏ソフトラバーへ戻そうと考えていました。しかし、実際に表ソフトラバーを使ってみると、「6.表ソフトと裏ソフトの違い(気づき)」で述べたように、力の抜けたプレーができることに気づきました。

裏面打法の新たな可能性を感じられたことは、今回の検証で得られた大きな収穫でした。一方で、最終的には、自分から回転をかけてプレーすることに、それ以上の魅力を感じたため、現在は裏ソフトラバーに戻しています。

表ソフトラバーによる裏面打法には、裏ソフトとは異なる面白さがあります。もし裏面打法に表ソフトラバーを使ってみたいと思った方には、モリストSPはおすすめできるラバーです。

モリストSPを試してみたい方は、以下から実売価格をチェックできます。

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