1.はじめに
私は、約20年前から中国式ペン(または反転式ペン)の裏面に裏ソフトラバーを貼り、裏面打法の技術を磨いてきました。
当時の私は、「裏面打法に表ソフトラバーはありえない」と考えていました。しかし、実際に試してみると予想以上に魅力的な面が多く、約2か月間にわたって実戦形式の練習を続けて検証しました。
※今回の検証に当たって、練習試合を約80試合行っています。

表ソフトラバーを裏面打法で使用した際のメリット・デメリットについては、別記事で詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
その検証から数年が経過した現在でも、「裏ソフトラバー」と「表ソフトラバー」は、どちらが優れているというよりも、プレースタイルによって向き・不向きがあるという考えは変わっていません。
そこで本記事では、裏面打法用ラバーとして「裏ソフトラバー」と「表ソフトラバー」のどちらが自分に合っているのか、その選び方についてご紹介します。

まずは、自分がどちらのタイプか考えながら読み進めてみてください。記事を読み終えた頃には、自分に合ったラバーが見えてくるはずです。
なお、本記事は私自身の経験に加え、全国大会出場経験者を含む、バック面に表ソフトラバーを使用した経験がある卓球仲間(シェークハンド含む)の意見も参考にまとめています。
2.裏ソフトラバーが向いている人
(1)自分の攻撃パターンで得点を重ねたい
卓球の得点パターンには様々な考え方がありますが、一例として、次の2種類に分類できると考えています。
① 自分の得意な攻撃パターンで得点する
② 相手のやりたいプレーを封じてミスを誘い得点する
裏ソフトラバーは、どちらかというと①のプレースタイルに向いています。強い回転量・コース・スピードを武器に、自分から主導権を握って得点を重ねたい方には、裏ソフトラバーがおすすめです。
(2)自分から攻撃する楽しさを求めたい
卓球では、勝つことだけでなく、どのようなプレーで勝ちたいかも重要です。自分から積極的に回転をかけて攻めるプレーに爽快感を感じる方は、回転量の多いボールを打つことができる裏ソフトラバーの方が向いていると言えます。
相手のミスを誘って勝つよりも、自分から積極的に攻めて得点したい方や、豪快なドライブや強打で勝負したい方には、裏ソフトラバーがおすすめです。
3.表ソフトラバーが向いている人
(1)相手のやりたい攻撃を封じてミスを誘いたい
表ソフトラバーは、回転の変化を生み出しやすいラバーです。そのため、相手が予想しにくい球質のボールを出すことができ、相手本来のプレーを封じたり、思わぬミスを誘ったりすることが期待できます。
もちろん、表ソフトラバーでも自分から攻撃して得点することはできます。しかし、それ以上に相手が対応しにくい球質や回転変化を利用して、相手のミスを引き出して得点する場面が多くなると言えます。
さらに、表ソフトラバーは自ら強い回転をかけることが難しいため、ボールの軌道が直線的になりやすく、強打したときのミスは裏ソフトラバーより増える傾向があります。その代わり、回転や球質の変化によって相手のミスを誘いやすいことが大きな魅力です。
(2)相手のリズムを崩して試合を支配したい
表ソフトラバーは、回転や球質の変化によって相手の思い通りのプレーをさせにくくすることができます。その結果、相手のリズムを崩したり、思わぬミスを誘ったりすることが期待できます。
自分から積極的に攻めて得点するよりも、相手を崩しながら試合の流れを支配することに楽しさや達成感を感じる方は、表ソフトラバーが向いていると言えるかもしれません。
約40年間卓球を続けてきましたが、裏面打法で表ソフトラバーや粒高ラバーを使いこなしている選手は決して多くありませんでした。反転式ペンでラケットを回転させる選手はいますが、それとは異なるプレースタイルです。
そのため、多くの選手にとって対戦経験が少なく、回転や球質の変化に対応しづらいというメリットも期待できます。
私自身も約80試合の検証を通じて、この「相手が慣れていない」という点が、大きな武器になると感じました。
4.まとめ
いかがだったでしょうか。これまでの内容をまとめると、以下のようになります。

結論としては、「裏ソフトラバー」と「表ソフトラバー」のどちらが優れているかではなく、自分がどのような卓球をしたいかで選ぶことが大切だと思います。
私は、中国式ペンの裏面に表ソフトラバーを貼り、約2か月間で約80試合の練習試合を行いました。検証後半には自分なりに使いこなせるようになり、仲間との勝率も両面裏ソフトラバーを使用していた頃とほとんど変わらなくなりました。
しかし、試合内容を振り返ると、ナックルや回転変化を利用して相手のミスを誘う得点が増え、自分から思い切り攻めて得点する場面は少なくなっていました。
改めて気付いたのは、私は「勝つこと」だけでなく、「どのように勝つか」を大切にしていたということです。
次の質問に対する答えを考えてみてください。
- 自分から積極的に攻めて得点したいですか?
- それとも、相手のリズムを崩して試合をコントロールしたいですか?
その答えが、あなたに合った裏面打法用ラバーを選ぶヒントになるはずです。
私の場合は、やはり相手のリズムを崩して勝つよりも、自分から積極的に攻めて勝つ卓球の方が、自分らしくプレーできると感じました。
そのため現在は、再び両面裏ソフトラバーに戻し、自分から積極的に攻める卓球を楽しんでいます。
この記事が、裏面打法用ラバー選びで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
【関連記事】
裏面打法を表ソフトラバーで実施した際の技術の検証
表ソフトラバー(モリストSP)を裏面打法で使用した際のレビュー
裏面打法を駆使する世界トッププレーヤーについて






コメント