1.はじめに
ペンホルダーラケットと言っても、様々な形状のラケットがあります。
それぞれが、長所・短所を持っています。
今回は、ペンホルダーラケットで、ラバーを両面に貼り、『裏面打法』をしたい場合、ラケットはどのタイプを選べばよいかを考察していきます。
2.ペンホルダーラケットの種類
(1) 日本式ペン
(2) 中国式ペン
(3) 反転式ペン
大まかな特徴は、以下のとおりです。
(1) 日本式ペン
グリップ部分に指をひっかけるコルクが装着されています。
このタイプのラケットが世界を牛耳っていた時代もありますが、現在はペンホルダーの中でも少数派です。著者は、「裏面打法」をやるために中国式ペンに転向しましたが、日本式ペンにはロマンを感じます。
日本式ペンで強い人は、卓球界の「侍」といった印象です。
ラケットの片面のみラバーを貼って使用するタイプと両面にラバーを貼るタイプの2種類があります。
(2)中国式ペン
グリップ部分には、指をひっかけるコルクはありません。
ラケットの両面にラバーを貼って使用するタイプのラケット。
現在は、ペンホルダープレーヤーの多くがこのタイプを使っています。
(3)反転式ペン
グリップ部分に指をひっかけるコルクが装着されています。
ラケットの両面にラバーを貼って使用するタイプのラケット。
ラケットをクルクル回して、2枚のラバーを駆使してプレーできるように設計されています。
3.ラケット形状の違い
ペンホルダーのブレード(ラケット本体の打球する面)に、大きく3種類あります。
(1)丸形
重心がグリップ寄りにあるので、フォアとバックの切り替えがスムーズに出来ます。
重心がグリップ側にあると、ラケットが軽く感じられます。
裏面打法に挑戦する場合は、ラケット重量が最重要だと考えています。
よって、当サイトでは裏面打法に挑戦する場合、ブレードは『丸型』を推奨しています。
(2)角型
とにかくフォアドライブの威力が出しやすく、フォアは爽快感がたまりません。
ですが、裏面打法をするにあたりラバーを両面に貼ると、ラケット重心が先端にあるためラケットが非常に重く感じられます。そのため、ラケット重量に負けない筋力が必要となります。また、手首への負担が大きくなります。
(3)角丸型
丸形、角型の中間的な性質を持つラケットです。ドライブの威力を確保しつつ、裏面打法も可能です。
角丸形は、商品のラインナップは少なめです。ラケット重量が重くなり過ぎないよう注意する必要があります。
4.「裏面打法」と相性の良いラケットは?
まず、角型は前述のとおりラケット重量が問題になります。
また、裏面打法をやるのであれば、両ハンドの切り替えは非常に重要なので、角型はおススメしません。
よって『中国式ペン』と『日本式ペン丸型』どちらか?ということになります。
違いは、グリップ部分にコルクの突起があるかないかです。
↓『中国式ペン』(※丸型しかありません。)
↓『日本式丸型ペン』(※グリップ部分にコルクがあります。)
5.【結論】+おすすめラケット
『中国式ペン』をおすすめします。
理由については、以下のとおり。
(1) 裏面打法は、グリップを深く握るのが理想
特に親指をかなり深めに握ると裏面打法が安定します。
よって、グリップ部分のコルクが邪魔になるのです。
ただし、親指を深く握るとペンホルダーバックハンド(ショート打法)の角度を出すことが、難しくなります。
世界最強の裏面打法の使い手であった王皓(ワンハオ:中国)は、ショート打法は全く使わないので、親指をかなり深く握るグリップでした。
(2) ラインナップが豊富
中国式ペンは、海外メーカーも販売しているため商品数が圧倒的に多いです。当然ならが選択肢が多い方が自分にフィットしたグリップを選びやすくなります。
重量やブレードについても、選択肢が多いのでおすすめです。また、デザインも多様性があるのでラケット選びが楽しくなること間違いなしです。
(3)参考:日本丸型ペン
グリップ部分にコルクがないとすっぽ抜けそうで不安な方は、『日本式丸型ペン』でも問題ありません。
実は、私も最初はフォアハンドを強振するとすっぽ抜けるのが怖いので、『日本式丸型ペン』使っていましたが、現在は中国式ペンに慣れたので、現在は使っていません。
参考までにおすすめのラケットをご紹介します。
『ルーティス レボC』(ニッタク)
平均重量が75gと軽く、両面にラバーを貼ってもラケット重量を軽くすることができます。特殊素材(カーボン)を使用しており弾みも適度で使いやすいです。私のまわりでも何人か愛用者がおられます。
また、グリップも中国式ペンと日本式ペン(丸型)の両方ともあります。
参考までに、中国式ペンと日本式ペン(丸型)リンクを貼っておきますので興味のある方は、価格や性能等をご確認ください。
以上となります。
みなさまの参考になれば幸いです。
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