1.はじめに
みなさんは、ラバーを選ぶ際には商品カタログ等に表示されているラバーの硬度を確認していますか?
ラバー硬度は、打球感やラバー重量に関係してくる要素なので是非知っておいてほしい基礎的な数値です。
というわけで、今回はラバー硬度についてお話したいと思います。
2.ラバー硬度の実情
実は、ほとんどのメーカーはスポンジの硬度のみ表示しています。従って、スポンジ硬度が全く同じであるラバーであっても、トップシート(ゴムシート)の形状によって、打球感は大きく変わってくるのです。
以下のように、トップシートの粒の直径が太いほど、インパクト時に粒が倒れにくくなるので、ラバーの打球感は硬くなります。
また、以下のように粒の直径は同じでも、粒の間隔が狭いほど、インパクト時に粒が倒れにくくなるので、ラバーの打球感は硬くなります。
その他にも、粒の形状が異なる場合も、打球時の感覚は変わってきます。
3.メーカーによって硬度計が異なる
ラバーの硬度を計測する硬度計は何種類かあり、計器の種類によって計測値が異なるそうです。例えば『A社のスポンジ硬度50度のラバー』と『B社のスポンジ硬度50度のラバー』では、実際の硬さは異なる場合があるということです。
個人的には、特に中国製ラバーが他のラバー硬度と数値に開きがあり、比較が難しいと感じています。
【ポイント】スポンジ硬度はメーカーによって計測値が異なる。横並びで比較することは出来ない!
4.自分に合った硬さを見つけよう
質の高いボールを打つためには、ボールをインパクトした際に、適度にラバーに食い込ませることによって「スピード」「回転」「コントロール」を確保する必要があります。
トップ選手の場合は、スイングスピードが異様なまでに速いので、硬いラバーでもボールをラバーに適度に食い込ませることができます。結果として、非常に質の高いボールを打つことが出来ていているのです。
プレーヤーによって、スイングスピードやパワーは違うので、全ての人に適応するラバーはありません。自分のスイングにあった適度な硬さのラバーを選ぶ必要があるのです。
いきなり硬いラバーに挑戦するよりは、まずは柔らかめのラバーを使ってみて、自分のレベルアップに合わせて少しずつ硬めのラバーにしていくのが良いと感じています。
私は、アポロ5(銀河)という中国ラバーをフォア面に使用していますが、スポンジ硬度が「36度、38度、40度」とラインナップがあります。40度だと硬すぎて回転がかけづらく感じるので「38度」を使っています。
5.まとめ
今回はラバーの硬さについてご説明しました。まとめると以下のとおりです。
自分に合った硬度のラバーを探すのは簡単ではないですが、楽しくもあります。各メーカーが表示しているスポンジ硬度をある程度の目安と考えて、気になるラバーがあれば用具レビュー等で確認してみるのも良い方法だと思います。
最終的には、自分で使ってみるしかないのですが、購入するラバーを選ぶ際にスポンジ硬度を確認すれば、全く自分に合わないラバーを選ぶ可能性は低くなると思います。
また、ラバーの「厚さ」も同じく重要な要素となります。以下の記事で説明していますので、是非ご覧ください。
以上となります。皆さまの参考になれば幸いです。
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