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【卓球】ラージボールとは?硬式卓球との違いやおすすめラケット・ラバーを徹底解説【2026年版】

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アイキャッチ画像 ラージボールとは?を詳しく解説 初心者向け・基礎知識
【著者の略歴】

卓球歴: 40年以上(ベテランの視点から執筆)
戦型: 中国式ペン攻撃型(裏面打法を探求中)
運営者: 修士(物理化学)の経歴を持つ「卓球Lab」管理人。
ミッション: 用具の特性や技術のコツを独自の視点で言語化し、卓球の奥深さを伝える情報を発信しています。
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1.はじめに

みなさんは、「ラージボール卓球」をご存じでしょうか?卓球経験がない方はもちろん、硬式卓球を長く続けている方でも、「名前は聞いたことがあるけれど詳しくは知らない」という方も多いかもしれません。

ラージボールは、通常の硬式卓球よりも大きく軽いボールを使用する競技で、ラリーが続きやすく、幅広い年代が楽しめることから全国的に人気が高まっています。近年では、健康維持や生涯スポーツとしてだけでなく、硬式卓球経験者が競技として楽しむケースも増えています。

この記事では、ラージボールと硬式卓球の違いを分かりやすく解説するとともに、おすすめのラケット・ラバーについてもご紹介します。これからラージボールを始めたい方や、用具選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

2.ラージボールとは?

卓球ラバー ラージボール用ラバーの画像
ラージボール用ラバーの一例(ラージストーム スピン/バタフライ)

ラージボールとは、通常の硬式卓球よりも大きく軽いボールを使用する卓球競技です。ボールスピードや回転量が抑えられるため、ラリーが続きやすく、幅広い年代が楽しめる競技として親しまれています。

実は、ラージボールの正式名称は「新卓球」です。本来、「ラージボール」は新卓球で使用するボールの名称でしたが、現在では競技そのものを指す呼び名として広く定着しています。

正式名称は「新卓球」
ラージボールは、新卓球で使用するボールの名称
現在では「ラージボール」が競技名として広く使われています。

※1:本記事では、一般的な呼称である「ラージボール」を使用します。
※2:通常ルールの卓球競技は「硬式卓球」と表記します。

3.ラージボールが生まれた理由

現在ではオリンピック競技として世界中で人気を集める硬式卓球ですが、ラージボールが誕生した当時の日本では、「ラリーが続きにくい」「初心者には難しい競技」という印象を持たれることもありました。

そこで、ボールを大きくして打球スピードや回転量を抑え、ラリーが続きやすい競技として考案されたのがラージボール(新卓球)です。健康づくりや生涯スポーツとして楽しめるよう、レクリエーション性を高めたルールが採用されました。

一方で、現在ではラージボールを本格的な競技として取り組むプレーヤーも数多くいます。用具の進化や競技レベルの向上により、全国大会では硬式卓球に匹敵するようなスピード感や高度なラリーが繰り広げられることも珍しくありません。

4.ラージボールと硬式卓球の違い(用具編)

ラージボールと硬式卓球の違い(用具)

ラージボールと硬式卓球は基本的なルールは共通していますが、使用する用具にはいくつか大きな違いがあります。まずは、最も分かりやすい「ボール」の違いから見ていきましょう。

(1)ボールが大きい

硬式卓球ボールとラージボールの大きさ比較
右端がラージボール(44mm)
  • ボールの直径:44mm(硬式:40mm)
  • ボールの重さ:2.2~2.4g(硬式球:約2.7g)
  • ボールの色:オレンジのみ

ラージボールは、硬式球よりも大きくて軽いのが特徴です。そのため空気抵抗の影響を受けやすく、打球スピードや回転量が抑えられるため、ラリーが続きやすくなります。

(2)使えるラバーが限定的

ラージボールで使用できるのは、表ソフト系ラバーのみです。回転量が抑えられることで、初心者でもラリーが続きやすい競技となっています。

卓球 表ソフトラバーのイラスト

※裏ソフトラバー・粒高ラバー・一枚ソフトラバーは使用できません。

ラージボール専用に開発された表ソフトラバーもありますが、硬式卓球用の表ソフトラバーも使用できます。

ラケットは硬式卓球用をそのまま使用できます。また、一部メーカーではラージボール専用ラケットも販売されています。

表ソフトラバーの特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。

(3)ネットが高い

ネットの高さは17.25cmで、硬式卓球(15.25cm)よりも2cm高く設定されています。

ネットが高くなることで直線的なボールを打ちにくくなり、自然と山なりの軌道になります。その結果、打球スピードが抑えられ、ラリーが続きやすくなるよう工夫されています。

(4)卓球台のカラー

ラージボールでは、卓球台の色に制限がありません。一方、硬式卓球ではライトブルーまたはグリーンの卓球台のみ使用できます。

競技性への影響はほとんどありませんが、ラージボールでは大会や施設によってさまざまな色の卓球台が使用されています。

5.ラージボールと硬式卓球の違い(ルール編)

ラージボールと硬式卓球の違い(ルール)

ラージボールは基本的なルールは硬式卓球と共通していますが、競技の特性に合わせていくつか異なるルールが採用されています。ここでは代表的な違いをご紹介します。

(1)カウント方式

1セット11点、2セット先取制です。デュースは12対12になった場合、13点を先に取った選手(またはペア)が勝利となります。

硬式卓球では2点差が付くまで続きますが、ラージボールではデュースが長引きにくく、試合時間を短縮できるルールとなっています。

卓球 スコアボード12-13 ラージボールはこれで決着
デュースは、13点先取制

(2)サーブ時のボールのトス

サーブ時のトスの高さに制限はありません。(硬式卓球:16cm以上)

硬式卓球よりもサーブの自由度が高く、初心者でもサーブを出しやすいルールになっています。

(3)促進ルール

促進ルールはゲーム開始から8分経過すると適用されます。(硬式卓球:10分)

ラリーが長く続きやすい競技であるため、試合時間が長くなり過ぎないよう硬式卓球より早いタイミングで適用されます。

(4)ユニフォーム

ダブルス・団体戦ともにユニフォームを統一する必要はありません。

硬式卓球よりも服装の自由度が高く、クラブ活動や地域大会でも参加しやすいルールとなっています。

6.ラージボールに適したラケット(おすすめラケット3選)

卓球ラケット ラージボール用ラバーを貼りつけたラケット

ここまでご紹介したように、ラージボールは硬式卓球よりもラリーが続きやすいようにルールや用具が工夫されています。そのため、ラケット選びの考え方も硬式卓球とは少し異なります。

ここからは、ラージボールに適したラケットの選び方と、おすすめのラケットをご紹介します。

(1)弾みが良いラケットがおすすめ

硬式卓球では、弾み過ぎるラケットはオーバーミスにつながることがあります。しかし、ラージボールはボールのスピードや回転量が抑えられているため、ある程度反発力の高いラケットでもコントロールしやすいのが特徴です。

そのため、ラージボールではしっかり弾むラケットを選ぶことで、打球にスピードが出しやすくなり、攻撃もしやすくなります。

(2)軽いラケットがおすすめ

ラージボールは、硬式卓球よりもボールスピードや回転量が抑えられているため、ラリーが続きやすい競技です。その結果、硬式卓球よりもラケットをスイングする回数が多くなる傾向があります。

さらに、ラージボールは硬式球よりも飛びにくいため、打球にスピードを出すには全身を使ったスイングが重要になります。そのため、重いラケットでは腕や肩への負担が大きくなり、スイング後の戻りも遅くなります。

このような理由から、ラージボールでは軽量で振り抜きやすいラケットがおすすめです。

(3)ラージボールに適した用具(おすすめラケット3選)

卓球ラケット ラージボール用おすすめラケット3選

ラージボールでは硬式卓球用のラケットも使用できます。しかし、ここではラージボール専用に開発された、おすすめのラケットをご紹介します。

〇ラージブラスト(ニッタク)

平均重量:82±g(シェークハンド)
平均重量:82±g(ペンホルダー)

軽量で切り返しがしやすいラケットです。5枚合板にアウターカーボンを組み合わせることでスイートスポットが広く、安定した打球感で安心してスイングできます。

※ペンホルダーは、「角型」もあります。

〇ヒノキラージ(ヴィクタス)※ペンホルダーのみ

平均重量:85±g(ペンホルダー)

往年のペンホルダープレーヤーであれば、いわゆる「桧単板」を使用したことがあるのではないでしょうか?「ヒノキラージ」は、ラージボール用ラケットとして数少ない桧単板を採用したモデルです。桧単板ならではの心地よい打球感に、懐かしさを感じる方も多いでしょう。

〇ダイナラージ(ヴィクタス)※シェークハンドのみ

平均重量:75±5g

ラージボール用ラケットの中でも軽量なモデルです。5枚合板ならではの扱いやすさと攻守のバランスに優れており、安定したプレーを目指す方におすすめです。

7.ラージボールに適した用具(おすすめラバー4選)

続きまして、ラージボールに適したラバーについてご説明します。

(1)軟らかいラバーがおすすめ

ラージボールでは、軟らかいラバーの方がボールを包み込むように捉えやすく、スピードのある打球を出しやすくなります。

ラージボールは硬式球より直径が4mm大きい一方で、重量は約0.3~0.5g軽く作られています。そのため、ボールの殻(球体)は硬式球よりも薄い構造になっています。

そのため、硬いラバーではボールが大きく変形してしまい、十分な反発力を得られません。実際に打球すると「グシャ!」という独特の打球音がすることもあります。

(2)厚めのラバーがおすすめ

厚めのラバーがおすすめな理由は、次の2点です。

  • 厚いスポンジの方が、比較的回転をかけやすい
  • ラージボールの変形を緩和し、ボールが飛びやすい

ラージボール用ラバーの厚さは、製品によって異なりますが、「厚」「特厚」「MAX」の3種類が主流です。「中」を用意している製品は現在では少なく、多くのメーカーは厚以上をラインナップしています。

(3)ラージボールに適したラバー(おすすめラバー4選)

国内メーカーの中では、ニッタクがラージボール用具を特に充実させています。ラバーやラケットのラインナップが豊富で、品質にも定評があります。また、海外メーカーではJOOLA(ヨーラ)もラージボール用具を展開しています。

ここでは、ニッタクとJOOLA(ヨーラ)のラージボール用ラバーの中から、筆者がおすすめする4種類をご紹介します。
※スピード・スピンは各メーカー公表のカタログ値です。メーカーによって評価基準が異なるため、単純な比較はできません。

卓球ラバー ラージボール用ラバーのおすすめ4選

ロイヤルラージ(ニッタク)

スピード:15.0、スピン:14.0

スピードとスピンのバランスに優れたラバーです。トップ選手にも使用者が多く、ラージボールを競技として本格的にプレーしたい方におすすめです。

ジュエルラージ(ニッタク)

スピード:14.5、スピン:15.0

回転性能に優れたラバーです。ドライブやツッツキで回転量を重視したい方に向いており、変化を付けながら安定したラリーを展開したい選手にもおすすめです。

ロイヤルプリンス(ニッタク)

スピード:16.5、スピン:15.5

スピード・スピンともに高い性能を備えた、トッププレーヤー向けのラバーです。一方で、ラージボールは硬式卓球よりもボールが飛びにくい競技であるため、高性能なラバーでも過度に弾みすぎることは少なく、幅広いレベルの選手が扱いやすいと感じています。

アレグロ(ヨーラ)

スピード:10.0、スピン:10.0

打球スピードに優れたラバーです。硬式卓球に近い打球感が特徴で、硬式卓球からラージボールへ移行する方でも比較的違和感なくプレーできます。

【参考】

ロイヤルクラウン(ニッタク)

スピード:16.25、スピン:15.75

ニッタクは、2026年7月21日に新製品「ロイヤルクラウン」を発売しました。攻守のバランスに優れたハイエンドラバーとして注目されており、ロイヤルプリンスと並ぶ上位モデルとして選択肢に加わりました。

8.さいごに

いかがだったでしょうか?

ラージボールは、以前は年配の方がレクリエーションとして楽しむ競技というイメージが強くありました。しかし近年では愛好者が増え、硬式卓球の上級者がラージボールと掛け持ちでプレーするケースも増えているように感じます。

ラージボールはラリーが続きやすく、自然と運動量も多くなるため、健康づくりにも適した競技だと思います。

これからラージボールを始めてみたい方や、硬式卓球との違いに興味がある方は、ぜひ一度挑戦してみてください。

本記事が、皆さまの用具選びやラージボールを始めるきっかけになれば幸いです。

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