みなさんは、ラケットの重心を調整することはありますか?
今回は、中国式ペンの重心調整について考えてみます。
1.なぜラケット重心の調整をするのか?
ラケットの重心を調整することにより、ラケット操作性の向上等を目的として行います。
一般的に以下のような効果が期待できます。
(1)重心をラケットの先端寄りにする
⇒ スイングの遠心力が強くなりボールの威力が増す。
(2)重心をグリップ寄りにする
⇒ ラケットの操作性が向上しフォア・バックの切り替えがしやすくする。
(3)その他にもラケット重心を左右に調整して、操作性を調整することもあります。
2.ラケット重心の調整方法
次にラケット重心の調整法を3種類ご紹介します。
(1)ラケットに重りを貼る。(パワーテープ・サイドバランサー等)
卓球ルールでは、ラケットの側面に重り(鉛)を貼ることが認められています。
重りを貼ることにより、「重心の調整」「ラケット重量の調整」を行います。
代表的な商品は、以下の通り
●パワーテープ(バタフライ)
●サイドバランサー(ニッタク)
私の場合は、ラケットの重心をグリップ側にして操作性を上げるために、ラケットの側面に貼っています。
※ニッタクのサイドバランサーを使用しています。
(2)ラバーの貼る位置(上下)を調整する。
ラバーを、グリップから離して貼ったり、全面に貼り付けたりして重心を調整します。
私の場合、裏面のラバーをラケット全面に貼ることにより、ラケットの重心をグリップ側にして操作性を調整しています。
(3)ラバーを斜めに貼る。
これは、知人にから教えてもらった情報です。元日本代表の伊関晴光氏が、この方法でラケット重心を調整していたそうです。
下の画像をご覧ください。
私は、ラケットの表面ラバーはグリップから離して貼るので、ラバーが貼りやすいようにコルクを貼って目印にしています。
見にくいかもしれませんが、上のラケット画像をよく見るとコルクが少しだけ斜めなっているのが、おわかりでしょうか?
これは、失敗ではなく、わざとラバーを斜めに貼ることによって、ラケットの左側に重心が来るように工夫しているのです。
なぜなら右ききの場合、ラケットを構えた時にラケットの左側が常に下側になります。従って、ラケット重心を左寄りにすることにより、構えた時にラケットが安定するよう調整しているのです。
3.さいごに
中国式ペンは、ラバーを貼るだけでなく自分のプレースタイルに合わせて、様々な工夫をすることが出来ます。
私は、伊関晴光氏のラバーを斜めに貼る方法を聞いて、なるほど!関心しました。
考えてもみませんでした。『コロンブスの卵』とはこのことだなと感じました。
卓球は、用具の奥が深くて楽しいです。特に中国式ペンは、自由度が特に高いので最高です!
これからも、プレーの質が向上しそうな工夫を色々と試していく予定です。
以上となります。参考になれば幸いです。
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