中国式ペンのラバーは、どの位置に貼っていますか?
日本式ペンであれば、通常は最初からグリップ部分にコルクが貼ってあるので、以下のようにラバーはグリップから離して貼るのが一般的です。
しかし、中国式ペンはコルクが貼っていないので、かなり自由なのです!
貼り方について少し考えてみましょう。
1.中国式ペンのラバー貼り方のパターン
【留意点】
本記事では、全面貼りと表現しますが、フォア面の場合は、完全にグリップにくっつけて貼ってしまうとかなり握りにくくなります。少なくともグリップから7mm~10mm程度は、離して貼りましょう。
※王皓(中国)もフォア面のラバーは、目測で7mm~8mm離して貼っています。
(1)両面とも全面に貼る
(2)表面は、親指と人差し指がラバーに触れないようグリップから離して貼る
裏面は全面に貼る。
(3)両面ともグリップから離して貼る
上記(1)~(3)の3タイプに分かれるのではないかと思われます。
〇全面に貼った状態
左写真:フォア面(※グリップから7mm~8mm離して貼っています。)
右写真:バック面(※グリップに完全にくっつけて貼っても問題なし)
〇グリップから少し離して貼った状態
※親指と人差し指がラバーに全く触れない場所に貼ってあります。
2.パターン別の考察
(1)両面とも全面に貼る
・ラケットの重心がグリップ寄りになるので切り替えがやり易い
・親指と人差し指がラバーに触れてしまう
⇒ラケット角度が変わるので好みが分かれる。
※王皓(ワンハオ)選手が、このタイプ。
(2)表面:親指と人差し指がラバーに触れないようグリップから離して貼る/裏面は全面に貼る
・日本式ペンと同じグリップ感覚でプレーが出来る。
・ラケットの重心は、(1)と(2)の中間くらい
(3)両面ともグリップから離して貼る
・ラケットの重心がラケットの先端寄りになるためドライブの威力が出る。
【参考】
ちなみに、著者は、現在(2)のタイプです。
表面は、日本式ペンからの転向組なので、親指と人差し指にラバーが触れるのが嫌だったので表面はグリップから離しています。
裏面は、ラケットの重心をグリップ寄りにしたいので全面貼りにしています。
ただし、ラケットを限界まで軽くしたいのであれば、タイプ(3)もありです。
かつて、私もタイプ(3)の時がありましたが、少なくとも5g程度は軽量化できていました。
3.まとめ
中国式ペンのラバーの貼り方は、個人の好みがあるので一概に結論は出せません。
ですが、自分がどのようなプレーをしたいかによって、選択することは出来ると思います。
(1)両面とも全面に貼る
・フォアとバックの切り替えを重視したい
※ただし、ラケットは最も重くなります。
(2)表面は、親指と人差し指がラバーに触れないようグリップから離して貼る/ 裏面は、全面に貼る
・日本式ペンと同じグリップ感覚でプレーしたい
・ラケットの重心をグリップ寄りにして、切り替えを優先したい。
(3)両面ともグリップから少し離して貼る
・ラケットの重心がラケットの先端寄りしてドライブの威力を優先したい。
・ラケットを少しでも軽くしたい。
個人的には、タイプ(1)は全く選択肢になかったのですが、不世出の裏面使いである王皓選手が両面とも全面に貼っていたのは何かしら意味があるではないかと考えています。
タイプ(1)は、グリップ角度がかなり変わるので、もしかすると裏面打法の角度が出しやすくなり安定するのかもしれません。
検証結果については、別のブログで紹介していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
以上となります。参考になれば幸いです。
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