1.はじめに
中国式ペンのラバーは、どの位置に貼っていますか?
日本式ペンの場合は、グリップ部分にコルクが貼られているため、ラバーをグリップから離して貼るのが一般的です。

しかし、中国式ペンにはコルクがないため、ラバーを貼る位置の自由度が高いという特徴があります。
実際、トップ選手の間でも貼り方はさまざまで、フォア面をグリップから少し離して貼る選手もいれば、グリップぎりぎりまで貼っているように見える選手もいます。
つまり、「この貼り方が絶対に正しい」という答えはありません。
中国式ペンのラバー位置は、重量バランスやグリップ感、フォア・バックの切り替えや打球感にも影響するため、自分に合った貼り方を選ぶことが重要です。
この記事では、中国式ペンの代表的なラバーの貼り方を3つのパターンに分け、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて考察していきます。
2.中国式ペンのラバー貼り方のパターン
【留意点】
一般的には、フォア面のラバーをグリップから数mm~1cm程度離して貼る選手が多く、王皓選手もそのようなセッティングでプレーしている時期が見られます。
また、チウ・ダン選手についても、試合映像を見ると時期によって貼り方が異なり、グリップから離して貼っている試合もあれば、近年はグリップぎりぎりまで貼っているように見える試合も確認できます。
このように、世界トップレベルの選手でもラバーの貼り方を固定しているとは限らず、プレースタイルや調整によって変更している可能性があります。そのため、ラバーを貼る位置に絶対的な正解はなく、自分に合ったセッティングを見つけることが重要です。

代表的な貼り方は、大きく次の3パターンに分類できると考えています。
(1)両面とも全面に貼る
(2)表面は、親指と人差し指がラバーに触れないようグリップから離して貼る
裏面は全面に貼る。
(3)両面ともグリップから離して貼る
〇全面に貼った状態
左写真:フォア面(※グリップから7mm~8mm離して貼っています。)
右写真:バック面(※グリップに完全にくっつけて貼っても問題なし)

〇グリップから少し離して貼った状態
※親指と人差し指がラバーに全く触れない場所に貼ってあります。

3.パターン別の考察
(1)両面とも全面に貼る
- ラケットの重心が比較的グリップ寄りになるため、フォア・バックの切り替えがしやすいと感じる人もいます。
- フォア面では、親指と人差し指がラバーに触れる、あるいはラバーの上に乗るような握り方になる場合があります。
その結果、普段とはラケット角度やグリップ感覚が変化するため、この貼り方は好みが大きく分かれると考えられます。
一般的には、フォア面のラバーをグリップから数mm~1cm程度離して貼る選手が多く、王皓選手は目測で約7~8mm離して貼っています。
一方で、近年はフェリックス・ルブラン選手のように、グリップぎりぎりまでラバーを貼っていると見られるトップ選手もいます。
私自身も実際にフォア面を全面貼りに変更して検証を行いましたが、ラケット角度や打球感には想像以上の変化がありました。その詳細なレビューや使用感については、続編の記事で紹介しています。
(2)表面:親指と人差し指がラバーに触れないようグリップから離して貼る/裏面は全面に貼る
- 日本式ペンと同じグリップ感覚でプレーが出来る。
- 裏面を全面に貼ることでラケットの重心を比較的グリップ寄りにできるため、フォア・バックの切り替えや操作性を確保しやすい。
ラケットの重心は、(1)と(3)の中間くらい
(3)両面ともグリップから離して貼る
- ラバー面積が3パターンの中で最も小さくなるため、ラケットを軽量化しやすい。
- ラケット重量が軽くなることで、振り抜きやすさを感じる場合があります。
- 重心がやや先端寄りになるため、スイング時にラケットヘッドの効きや遠心力を感じやすくなり、ドライブで威力を出しやすいと感じる人もいます。
【著者のセッティング】
ちなみに、著者は現在(2)のタイプです。
表面は、日本式ペンからの転向組なので、親指と人差し指にラバーが触れることに強い違和感を感じたため、グリップから離して貼っています。
一方、裏面はラケットの重心をグリップ寄りにしたいことから、全面貼りを選択しています。
ただし、「少しでもラケットを軽くしたい」という方には、タイプ(3)も有力な選択肢です。私自身も以前はこの貼り方を採用していましたが、ラバーの使用面積が減ることで、少なくとも約5gの軽量化ができていました。
4.まとめ
中国式ペンのラバーの貼り方は、個人の好みがあるので一概に結論は出せません。
ですが、自分がどのようなプレーをしたいかによって、選択することは出来ると思います。
(1)両面とも全面に貼る
- 親指と人差し指がラバーに触れるグリップ感に違和感がない人
- フォアとバックの切り替えを重視したい
※ただし、ラケットは最も重くなります。
(2)表面は、親指と人差し指がラバーに触れないようグリップから離して貼る/ 裏面は、全面に貼る
- 日本式ペンと同じグリップ感覚でプレーしたい
- ラケットの重心をグリップ寄りにして、切り替えを優先したい。
(3)両面ともグリップから少し離して貼る
- ラケットを少しでも軽くしたい。
- 重心をやや先端寄りにして、威力のあるドライブを目指したい。
個人的には、以前はタイプ(1)は全く選択肢にありませんでした。
しかし、王皓選手のようにフォア面のラバーをグリップから数mm~1cm程度離して貼るトップ選手がいる一方で、近年ではフェリックス・ルブラン選手のようにグリップぎりぎりまで貼っていると見られる選手もいます。
また、チウ・ダン選手については、約1cm程度離して貼る時期もありましたが、近年は、試合動画などを見る限り、グリップぎりぎりまで貼っているように見える時期も確認できます。
このように、世界トップレベルの選手でもラバーを貼る位置はさまざまであり、「これが絶対に正しい」という貼り方はないのだと考えています。
私自身も実際にフォア面を全面貼りに変更して検証を行いましたが、親指と人差し指がラバーの上に乗ることで、グリップ感やラケット角度が想像以上に変化しました。
その検証結果や、実際に使って感じたメリット・デメリットについては続編の記事で詳しく紹介していますので、全面貼りに興味のある方はぜひあわせてご覧ください。
ラバーを貼る位置を少し変えるだけでも、重量バランスやグリップ感、打球感は意外なほど変化します。ぜひ自分に合ったセッティングを見つけてみてください。





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コメント
記事投稿お疲れさまです。
現在はチウダン選手も空けずに貼っていますよ。
記事をお読みいただきありがとうございます!
また、ご指摘いただき感謝いたします。
確かに最近の試合動画を確認すると、グリップぎりぎりまで貼っているように見えました。
トップ選手もさまざまな工夫を重ねていることを考えると、ラバーの貼り方に唯一の正解はないのだと改めて感じました。
いただいたご指摘を参考に、記事の内容も修正させていただきました。
私自身も、久しぶりにグリップぎりぎりまで貼るセッティングに挑戦してみたくなりました。貴重な情報をありがとうございました!