1.軽量ラケットとは?
厳密に定義されているわけではないので、意見が分かれるところです。
一般的には・・・
【ラケット重量(シェークハンド・ペンホルダー)】
80g以下
【ラケット・ラバーの総重量】
ペンホルダー(片面ラバーの場合)
130g以下
ペンホルダー(両面ラバー)
150g以下
シェークハンドラケット(両面ラバー)
160g以下であればかなり軽量
※170g以下でも軽量と言える。
両面にラバーを貼る場合、ペンホルダーとシェークハンドでは、持ち方が異なるため同じ重量でもペンホルダーの方がかなり重く感じることに注意が必要です。
ペンホルダーの方が、ラケット重量に注意が必要なことについては、別の記事「【卓球】中国式ペンおススメの重量は?(中ペン初挑戦の場合)」に記載しているので合わせてお読みください。
以下の画像は、所有ラケット「パラドックス(バタフライ:廃番)です。
ラケット単体重量:67g
ラケット・ラバー総重量:138g
グリップを改造しまくっているので見た目が悪くて申し訳ないのですが、軽量で操作性がとても良いです。
所有ラケット「パラドックス(バタフライ):廃番」
2.軽量ラケットを使用するメリット
(1)前陣におけるフォア・バックの切り替えがスムーズ
台の近くでは、フォア・バックの切り替えの早さは大きな武器になります。また速いラリー展開における連打も非常にやりやすくなります。
(2)スイングスピードが速くなる
ラケットが軽いのでスイングスピードが上がります。フルスイング後の戻りも重いラケットに比べると格段に速くなります。
(3)台上処理がやりやすい
ラケットの軽さは、ラケットの操作性の良さにつながります。フリックやストップ等の台上処理が格段にやり易くなります。
台上処理が苦手だと思っている方は、軽いラケットが解決の糸口になるかもしれません。
3.軽量ラケットを使用するデメリット
(1)相手のボールに押されやすくなる
ラケットが軽いと、相手のボールに押されやすくなります。ブロック技術については、重いラケットに比べてやや難しくなります。
(2)打球感がかなり違う
デメリットとは言えませんが、軽いラケットのほうが打球時の振動が伝わりやすいです。個人的には、振動が伝わりにくい重いラケットの打球感を好むプレーヤーが多いと思います。
その他に、軽いラケットは「ボールが軽くなる」と言われる場合がありますが、ラケットの軽さが回転量やボールスピードに直接影響を大きく与える根拠が乏しいと思うので、今回は割愛します。
4.軽量ラケットを使った方が良い事例
(1)プレー後に手首や肩が痛くなる人
ラケットが重すぎるのかもしれません。無理しても意味がないので、軽いラケットの使用を検討してみてください。
(2)両ハンドをガンガン振り回したい人
重いラケットで両ハンドを振り回すのは、かなりのトレーニングが必要です。軽いラケットならフォア・バックの切替がしやすいのでおすすめです。
(3)裏面打法に挑戦したい人
私は、このためにラケットの軽量化に力を注いでいます。いきなり重いラケットで裏面打法に挑戦すると手首を痛める可能性が高いです。(私は何度か痛めました)
私が推奨している、裏面打法による「裏面チキータレシーブ」も格段にやり易くなります。
5.軽量ラケットの種類
(1)バルサ材を使用したラケット
びっくりするくらい軽いです。あまり飛ばない性質があります。弱点を補うために厚いラケットが多いです。
※私は、バルサ材のラケットを3本所有してはいますが、個人的には、ぶつけるとすぐ凹んでしまうので初心者・中級者の方にはおすすめしません。
(2)桧(ひのき)を使用したラケット
バルサ材ほどは軽くないですが、反発力があり人気の素材です。現在は希少価値があるので、高額になる傾向があります。
(3)その他のラケット
同じ種類のラケットでも、材料が木材なので個体差があります。各メーカーは、それぞれのラケットの平均重量を記載していますが、平均重量より±5gの差異はざらにあります。
気になるラケットがあれば、卓球ショップに直接行き、計量してみるのもアリです。
私の場合は、近隣に卓球ショップがないので、仕事で出張の際に東京都内の国際卓球に行ってラケット重量を量って回った経験があります。
※卓球ショップには、はかりが置いてある場合が多いです。そこでは、自由に計量させてもらえます。計量する時は商品を大事に扱いましょうね!
6.おすすめの軽量ラケット4選
現在、販売されている軽量ラケットについてシェークハンドラケット、ペンホルダーラケットについて各2本をご紹介します。
(1)シェークハンドラケット:ラティカライト(ニッタク)平均重量:±78g
板厚が5.8mmと薄く、ブレードも縦154mm×148mmとコンパクトな軽いラケットです。
(2)ジュニア用シェークハンドラケット:ティモボルTJ(バタフライ)平均重量:±71g
ジュニア用は、グリップが細めに作ってあるので大人でも手が小さい方にはおすすめできます。このラケットは、ジュニア用ラケットの中でもかなりの高性能ラケットです。
(3)ペンホルダーラケット:ルーティス レボ(ニッタク)平均重量±75g
ニッタクは、人気のあったラケット『CP548』の後継モデルとして、ほぼ同じ形状で性能を高めた『ルーティス レボ』という製品を発売しています。
受け継がれる伝統と新たなる感性
相手の強いボールに対して、FEカーボン特有の球持ちを発揮!
ブレード自体の「しなり」との相乗効果で、高いスピード性能としなやかで安定感のある弾みを実現しました。
※ニッタクホームページより引用しています。
中国式ペンとグリップに指をひっかけるコルクがついている日本式ペンもあるので、おすすめです。
(4)ペンホルダーラケット:ガレイディア リボルバー(バタフライ)平均重量:±60g
バタフライ社のペンホルダー最軽量ラケット(反転式)です。アリレートカーボンが使用されていて、弾みはほどほどなので、個人的には好きな部類のラケットです。
非常に軽量なため、両面にラバーを貼っても裏面打法を無理なくできます。
※このラケットの前モデルの「パラドックス(バラフライ)廃番」は私のお気に入りです!
7.まとめ
重いラケットの方が良いと思われがちですが、無理して重いラケットを使って良いプレーが出来ないのであれば本末転倒です。
また、卓球は年齢を重ねても楽しめるスポーツですが、肩・手首・肘などを痛めやすいのも事実です。身体の負担を軽減する意味でも軽量なラケットはおすすめです。
以上、参考になれば幸いです。
コメント