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【中国式ペン】ラバーを貼る位置(その2)|フォア面ラバーはどこまで貼る?

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アイキャッチ画像 卓球ラケット 中国式ペンにラバーを貼る位置について考察した記事 用具レビュー・用具考察
【著者の略歴】

卓球歴: 40年以上(ベテランの視点から執筆)
戦型: 中国式ペン攻撃型(裏面打法を探求中)
運営者: 修士(物理化学)の経歴を持つ「卓球Lab」管理人。
ミッション: 用具の特性や技術のコツを独自の視点で言語化し、卓球の奥深さを伝える情報を発信しています。
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以前の記事では、中国式ペンのラバーを貼る位置について、表面・裏面を含めた全体的な考え方を紹介しました。

今回はその中でも、フォア面のラバーをどこまでグリップ側に寄せて貼るべきかに焦点を当てます。

実際にフォア面ラバーを全面に近い位置まで貼ってプレーした経験をもとに、メリット・デメリットや、どのような選手に向いているのかを詳しく検証していきます。

1.はじめに

著者は長年、日本式ペンを使用していたため、フォア面のラバーはグリップから少し離し、親指と人差し指がラバーに触れない位置に貼るのが当たり前だと考えていました。

卓球ラケット 中国式ペン グリップから離してラバーを貼った画像

※ラバーを貼る際は、位置を合わせやすいようにコルクを貼って目印にしています。

中国式ペンへ転向した後も、その貼り方を変えることなくプレーしていました。

ところが、私が手本としている中国の元世界チャンピオン・王皓(ワンハオ)のラケットを確認すると、フォア面のラバーがグリップ側まで貼られており、親指と人差し指がラバーに触れる握り方になっていたのです。

「本当にこの貼り方のほうが打ちやすいのだろうか?」という疑問が湧き、実際に自分でも試して検証してみることにしました。

2.中国式ペンのフォア面にラバーを全面貼りしてみた

打ちにくそう!と正直思いましたが、とにかくやってみることにしました。

【留意点】

本記事では「全面貼り」と表現していますが、フォア面についてはグリップから数mm程度離して貼るだけでも握りやすさは大きく変わります。著者が試した範囲では、7~10mm程度離したほうが違和感なく握ることができました。

※王皓(中国)も、目測ではフォア面ラバーを約7~8mm程度離して貼っているように見えます。

ラバーを貼ってみた映像は以下のとおり。

卓球ラケット  中国式ペンでラバーをぐリップ近くまで貼った画像

※この貼り方では、親指は黒いラバーの上に乗り、人差し指はグリップの付け根付近に引っかけるような握り方になります。

【補足】

一方で、近年のトップ選手では、フランスのフェリックス・ルブラン選手のように、映像や写真を見る限りフォア面ラバーをグリップぎりぎりまで貼っているように見えるケースもあります。

このような貼り方では、親指と人差し指がほぼ完全にラバーの上に乗るため、ラケット角度や打球感覚が大きく変化します。慣れないうちは握りにくく感じる可能性がありますが、世界トップレベルでも採用例がある興味深いセッティングといえるでしょう。

3.フォア面にラバーを全面貼りしたメリット

(1)裏面打法の角度がつけやすく安定する

親指がラバーの上に乗ることで、ラケットを持った時のラケットヘッドがやや上がり、別のラケットで打っているように打球感が変わりました。親指が直接ラケット木材に触れなくなるため、ボールを打った際の振動を感じにくくなったことも影響していると思われます。

結果として、裏面打法の角度がつけやすく打球が安定しました。

(2)フォアストレートへの裏面ドライブが打ちやすい

これもラケットヘッドが上がったことによる効果だと思います。フォアストレートへの裏面ドライブが打ちやすくなり、コースの打ち分けもしやすくなりました。

裏面打法のストレートコースは、裏面打法を最大限に活かす重要な武器になるので、かなりのプラスポイントです。

4.フォア面にラバーを全面貼りしたデメリット

メリットだけなら、すぐに全面貼りに変更するのですが、やはりデメリットもありました。

(1)フォアの打球感覚が全く変わってしまう

著者は、台の近くではループ系のドライブを多用するのですが、擦るフォアハンドドライブの感覚が全く違うので、ミスが増えてしまいました。しばらく使い続ければ慣れる可能性はありますが、最初はかなり違和感がありました。

(2)裏面打法のいやらしさが半減する

裏面打法については、ボールの正面をとらえやすくなった反面、裏面ドライブや裏面チキータの曲がりが少なくなり、相手を崩すような変化が出しにくくなったように感じました。

(3)汗による指の滑りが気になる

裏面では中指・薬指でラケットを支えるため、表面側の親指はできるだけ木材に直接触れていたほうが安定すると感じました。そのため、汗をかく季節はラバーの上で指が滑る感覚が気になることがありました。

5.フォア面ラバーは、全面貼り?グリップから離す?

どっちをえらぶ?をイメージした画像

表面のラバーを貼る位置については、何を優先させるかで決まると感じています。あくまで個人的な意見ですが、結論は以下のとおり。

(1)裏面打法を優先する場合

フォア面ラバー:グリップに近い位置まで貼る

ラケットヘッドがわずかに上を向くことにより、ここまで裏面打法が打ちやすくなるとは思いませんでした。

(2)フォアドライブや台上処理を優先する場合

フォア面ラバー:グリップから離した位置にラバーを貼る

親指がラケット木材に直接触れるため、繊細なボールタッチを必要とする打法(ループドライブやフリック・ストップなど)は、打球した感覚をラケットから直接感じることができるので、グリップから離した貼り方が、感覚が良いと感じています。

現時点では、フォアドライブや台上処理を重視したいため、私はグリップから少し離してラバーを貼っています。

6.まとめ

みなさまは、どちらを選択されるでしょうか?

著者の場合は、上記の優先順位を考慮した結果、フォアのループドライブや台上処理を優先したいので、フォア面のラバーはグリップから離して貼っています。

個人的な感覚で、フォア面ラバー全面貼りのメリット・デメリットを数字で表すと、

裏面打法の打ち易さ ⇒ 全面貼り 「+1ポイント」
フォアハンドドライブ・台上処理のしやすさ ⇒ 全面貼り 「-3ポイント」

トータルでは、デメリットの方が大きかったように思います。

私自身は、親指がラケット木材に直接触れるほうが打球感をつかみやすく、プレーしやすいと感じています。

フォア面ラバーをグリップ近くまで貼る方法に慣れれば、大きな武器になる可能性はあると感じています。

なお、近年はフェリックス・ルブラン選手のように、グリップぎりぎりまでラバーを貼っているように見えるトップ選手もいます。最適な貼り方は一つではなく、自分のプレースタイルや握りやすさに合わせて選ぶことが重要だと感じています。

前回の記事で、中国式ペンのラバーを貼る位置について、全般的な見解を述べていますので、興味がある方は是非ご覧ください。

今回は、以上となります。みなさまの参考になれば幸いです。

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