1.はじめに
私は、ラケットの平均重量を確認するために、各卓球メーカーのカタログをよく見ることがあります。あるとき、各メーカーのラケット平均重量の比較をしたくなり一覧表を作成してみたところ、全く予想外のメーカーのラケットが一番軽かったのでビックリしました。
そこで、今回は中国式ペンの各メーカーのカタログ表記の平均重量を比較した結果をまとめましたので、興味のある方は参考までにご覧ください。
各データについては、卓球用具メーカーが公表している2024年版カタログを参考としています。
なお、ベスト16と中途半端な数字となっているのは、対象となった121本のラケット中、軽量ラケットと言っても問題ないと私が考える80g未満の中国式ペンが16本あったためです。
2.比較に当たっての留意点
(1)比較したメーカーについて
今回は、日本語を使用したカタログが存在するメーカー又はHPでラケットの平均重量が確認できるメーカー11社を比較対象としました。
中国の卓球メーカーについては、日本語によるカタログがなかったため比較に入れていません(私の調査不足で実際に存在する場合はご容赦ください)。
ドニック、ダーカー及びTWCは平均重量の記載がないこと、キラースピン社は中国式ペンの販売がないようだったので除外しています。
なお、ドイツメーカー「Dr.Neubauer」については、平均重量は確認できるものの、ラケット平均重量の幅が±10~17gと非常に大きいこと、また、日本国内ではラケットが余りで流通していないと判断し、勝手ながら今回のランキングからは除外していますのでご了承ください。
比較したメーカー数:11社
バタフライ、ニッタク、ヴィクタス、ヤサカ、TIBHER、ミズノ、スティガ、アンドロ、XIOM、アバロックス、ジュイック
(2)平均重量の表記方法について
各メーカーの平均重量の表示方法は微妙に異なりますが、同一の数値と見なして比較していますのでご了承ください。
【表示例(ラケット平均重量が80gの場合)】
バタフライ:平均重量80g
スティガ:平均重量(g)80±5
アバロックス:75g~85g
(3)用具レビューではありません
今回の比較は、ネット上で確認ができるカタログやHP掲載の平均重量をまとめて比較しています。実際には使用した経験のない用具がほとんどです。よって、上位の用具をおすすめしているわけではありません。用具の使用感や良し悪しについては一切述べていませんのでご理解いただいた上で、参考程度にご覧ください。
前置きが長くなりなりましたが、ランキングをご紹介していきます。
3.軽い中国式ペンラケットランキング(10位以下)
10位以下は、一気に列挙します。
第16位(平均重量:79g)
SKカーボン – CS(バタフライ)8,580円(税込み)
第15位(平均重量:78g)
TIMBER 7 OFF/S(アンドロ)7,480円(税込み)
第14位(平均重量:77g/2本)
アルティウス ST5(ミズノ)7,150円(税込み)
第13位(平均重量:76g/2本)
粒高ブレードC(ニッタク)8,800円(税込み)
チタニウムターボCH(ジュイック)12,800円(税込み)
第11位(平均重量:75g/5本)
ルーティスレボC(ニッタク)14,300円(税込み)
サナリオンC(ニッタク)5,500円(税込み)
アルスノーバ(ヴィクタス)7,920円(税込み)
ブロックマン CHN(ヴィクタス)8,250円(税込み)
TIMBER 5 OFF(アンドロ)6,380円(税込み)
4.軽い中国式ペンラケットランキング(上位6本)
第6位(平均重量:72g)
チタニウムターボCH-S(ジュイック)12,800円(税込み)
※「チタニウムターボ」の中国式ペンは2種類あります。
通常のグリップ(CH):76g
細めのグリップ(CH-S):72g(グリップが細いのでより軽い)
JUICチタニウムシリーズの最高の反発力を持つラケット
参照元:ジュイックHP
メッシュ状チタニウム材は高い弾性とコントロール性能を引き出し、攻撃プレーを容易にします。軽量なために両面にラバーを貼っても振り切りやすく、フォアとバックの切り返し等様々な技術を容易にします。
第5位(平均重量:65g/2本)
ブラックバルサ 7.0 CHN(ヴィクタス)9,240円(税込み)
「超軽量」が可能にする攻撃力の新たなる領域
参照元:ヴィクタスHP
厚めのバルサ材と特殊素材を使用することで、より反発力を高めたラケット。軽量ながら、パワフルな攻撃プレーを可能にする。
TIMBER 5 DEF(アンドロ)7,480円(税込み)
ボールコントロールに優れた守備用モデル!
参照元:アンドロHP
弾みを抑えた低反発のラケットが威力のある相手のボールを吸収し、しっかり返球することができる。基本技術の習得から安定感と守備力を高めたいプレイヤーに最適なディフェンスラケット。
第3位(平均重量:60g/2本)
ブラックバルサ 5.0 CHN(ヴィクタス)9,240円(税込み)
バランスに加えられた「軽さ」という武器
参照元:ヴィクタスHP
軽量のバルサ材を中芯に5mmの厚さで使用。
あらゆるプレーに安定感を発揮するオールラウンドラケット。
バーサル(ヴィクタス)9,240円(税込み)
超軽量高速スイングラケット
参照元:ヴィクタスHP
6mm厚の超軽量バルサ材を使用し、厚い板厚ながらも軽量化を実現。また、グリップに内蔵されたスポンジが心地よい打球感を生む。
第1位(平均重量:58g)
KANTER FO OFF(アンドロ)12,100円(税込み)
個人的には、最も軽い中国式ペンを海外メーカーのアンドロが発売していることに予想外の驚きを感じました。非常に軽量なバルサ材を使用しています。
軽量高反発素材で止まらぬ連打を生み出す!
参照元:アンドロHP
中芯にはバルサ材を使用し、アウターには高反発のTXLファイバーを配置した軽量でパワフルなラケット。誰でも振り切りやすい重量は、軽快な連続攻撃を可能にする。
5.まとめ
いかがだったでしょうか?
念のために申し上げますが、ラケットは軽いほど良いわけではなく自分が振り切れるラケット重量であれば、重いラケットのメリットもたくさんあります。
ですが、重いラバーを両面に貼る場合などは、ラケットが軽い方がラケットとラバーの総重量の調整がしやすくなるのも事実です。
今回は、各メーカーのラケット平均重量をまとめたので、みなさまにも共有できればと考えて掲載いたしました。興味のあるラケットがありましたら個別に確認いただければと思います。
最後に、今回のランキングの表を掲載しますので参考になれば幸いです。
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