【卓球:検証】やはりだめ?『硬いラケット』と『硬いラバー』の相性

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用具レビュー・用具考察

1.はじめに

「硬いラケット」と「硬いラバー」は、スピードがでますが、回転がかけにく上に、コントロールも難しいので「上級者」+「ハードヒッター」が使う組み合わせのイメージです。

一般的にもっとも難しい組み合わせと言われますが、「硬いラケット」と「硬いラバー」を組み合わせて実際に試してみたのでレポートします。

ラケット・ラバーの硬さによる組み合わせは、以下の記事で紹介していますので、興味のある方は、ご覧ください。

2.使用した用具(組み合わせ)

ラケット:パチタンⅡ(75g)
ラバー(フォア面):アポロ5(44g)
ラバー(バック面):ボンバード極薄(28g)
総重量:150g(接着剤も含む)

『パチタンⅡ』(ジュイック)は、片面が日本式グリップ、もう片面が中国式ペンホルダーグリップの形状をしている珍しいラケットです。

『パチタンⅡ』(ジュイック)は、チタン繊維がラケット表面近くに挟みこまれており、所有のラケットの中ではかなり硬い部類に入ります。

ラバーは、「アポロ5」「ボンバード極薄」ともに粘着性の中国ラバーなので、かなり硬いラバーです。

3.検証結果 

上記の組み合わせの用具で、練習試合を20試合程度こなしてみた感想は以下のとおり。

(1)良かった点

ツッツキは、しっかりと回転がかかり非常に使いやすい

ブロックが止めやすい

スマッシュが打ちやすい

カウンターが打ちやすい。相手が強い球を打ってくれれば、ボールの力を利用して良いカウンタードライブが打てる

(2)悪かった点

 ・ドライブをかける際にボールを掴む感覚がほとんどなく、軌道が直線的になってドライブが全く安定しない

自分から強いボールが打てない。特にカット打ちについては、威力のあるボールが出せない。ラケットにボールを食い込ませるために相当なパワーが必要

打球時にボールが食い込みにくいので、コントロールが非常に難しい

4.まとめ

私のような擦るフォアドライブと回転重視の裏面打法を多用するプレイスタイルには、全く合わない用具でした。

カウンターかスマッシュ主体のプレーなら、使いこなせるかもしれません。

最初から分かっていた結果かもしれませんが、

『硬いラバー』と『硬いラケット』の組み合わせは、扱いづらく使い手が限定される

という一般論は正しいと認識出来ました。

硬い粘着ラバーには、適度に柔らかくしなりのあるラケットとの相性が良いとしみじみと感じることができました。

【おまけ】

何の変哲もない結果になったのですが、思わぬ副産物がありました。

ものすごく使いにくい組み合わせでしたが、対戦相手が非常に嫌がる球質が出せていたのです。

とにかく『癖球』がすごいのです。全くと言っていいほどラリーが続かず相手がミスするのです。

想像以上に練習試合では勝てましたが、あまりに使いにくいので使用はしていません。

『癖球』については、別の記事で記載していますので、興味のある方はご覧ください

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