1.はじめに
ペンホルダープレーヤーにとって、裏面打法は一度は挑戦してみたい技術です。
当サイトでは、裏面打法に適したラバーとして、極薄ラバーをご紹介しています。
なぜなら、極薄ラバーで練習すると上達に不可欠な打球感の習得がスムーズになると考えているからです。
極薄ラバーの有効性については、以下の記事で詳しくご説明していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
とはいえ極薄ラバーは、かなり特殊なラバーなので、敬遠する方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は数十種類ものラバーを試した中で、極薄ラバー以外でおすすめできる裏面打法に適したラバーをご紹介いたします。
2.裏面打法に挑戦する際に適したラバーとは?
裏面打法に初めて挑戦するあたっては、以下の条件を満たすラバーを選択し、「ボールに回転をかける感覚」や「打球感」を磨いてほしいと考えています。
(1)ラバー重量が軽い
私は、両面にラバーを貼るペンホルダープレーヤーにとって、ラケット重量が最重要だと考えています。ラケット重量が重すぎると、手首を痛めやすくなる、スイングが遅くなるなどの問題が発生するからです。
まずは、ラケット重量に軽いものを使用して、慣れたら少し重めのラケットに挑戦しましょう。
(2)台上チキータが飛びすぎない
台上チキータは、裏面打法の大きな武器の一つです。
私は、レシーブで短いボールを台上チキータレシーブするために、裏面打法をやっていると言えるほど重要かつ有効な技術だと考えています。
裏面打法が未熟な状態で、飛び過ぎるラバーを使用するとコントロールが難しくなり、上達が遅くなってしまう可能性があります。
(3)回転がかけやすい
裏面打法の習得にあたり、下回転を裏面ドライブで打てるようになることが大事です。しっかりとボールをグリップして十分な回転がかかるラバーを選びましょう。
(4)リーズナブルな価格
ラバーは高性能(良く弾む)ほど高額になる傾向があります。但し、裏面打法に慣れないうちは弾み過ぎるラバーは、かえって上達の妨げになる恐れがあります。
また、裏面打法に慣れないうちは、ラケットをぶつけてラバーをダメにしてしまう場合もあるので、リーズナブルかつ上達に適した性能のラバーを使ってほしいと思います。
3.おすすめラバー:GTT45(アンドロ)
以上に挙げた条件をほぼ満たしてくれるラバーは、
「GTT45」(andro:アンドロ)
ドイツ製のライトテンションラバーです。ラバーには、ボールが弾みやすいようにテンションがかかっていますが、ビギナー向けに適度な弾みになるように調整されています。
そしてなんと、ショップによっては3,000円以下で販売されています。
※ショップによっては、定価をはるかに超える価格で平然と販売しているところもあるので、十分にご注意ください!
4.おわり
このラバーは、将来テンション系ラバーを使用する選手向けのエントリーラバー(初心者向け)として、スポンジの厚さを1.6mmに限定しているのですが、この価格でこの性能であれば十分に買いだと思っています。
今から、裏面打法に挑戦する方に自信をもっておすすめできるラバーです。
このラバーで、十分に練習をやりこんで、ラバーの弾みや回転量に物足りなさを感じるようになれば、かなり上達していると言えます。その際は、次のラバーにステップアップして頂きたいと思います。
以上となります。参考になれば幸いです。
コメント
いつも楽しく拝見させて頂いております。Kenと申します。私は中学の卓球経験からブランクを経まして、40過ぎてから卓球を再開した者です。シェイクで練習を一年ほどしたものの、フォアの感覚が馴染めず、中ペンに移行しました。こちらの情報を見てからラケットを購入すれば良かったと後悔しているのですが、バイオリンCを購入したところ、先端が丸型ではなく少し角張った形状をしております。打球感は好きなので、使い続けたい気持ちもあるのですが、より先端中心となった中ペンの遠心力が苦になっております。そこで、このラケットの様に角形に近い様な中ペンのメリットを教授いただけないでしょうか。
Kenさま
コメントを頂きありがとうございます🙂
バイオリンCは、使用経験はないのですが確かに形状がやや楕円形で丸形の中国式ペンより重心が先端よりになりますのでラケット重量も重く感じます。
しかもバイオリンCの平均重量は85g前後なので、厚めのラバーを両面に貼ると簡単に175~185g程度になってしまうので、使いこなすには筋力も必要となってきます。(私の場合は、160gを超えると使いこなすのがきつくなってきます😅)
ご質問のメリットですが、この形状のラケットは、通常の丸形の中国式ペンよりフォアドライブに威力が出せるのが最大のメリットだと考えます。
ですが、前述のとおり重心が先端よりになることによりラケット重量が重く感じることからラケット操作性が悪くなる(フォアとバックの切り替えがしにくくなる)ので、軽めのラバーを選択してラケット重量を軽くする必要があると考えます。
実は、私も重心が先端よりの中国式ペンを持っているのですが、軽めで相性のよいラバーを見つけられずに、宝の持ち腐れ状態になっています😅
早速コメントをいただきまして、感謝致します。バイオリンという何か古めかしい、現代ではあまり使用されていないラケットにニッチな魅力を感じています。私なりに考えますと、硬い板を薄くすることでしなりを持たせることが売りの様ですので、先端の方がしなるので、この様な形になったのではないかと思っていました。中ペンには、逆効果なのかもしれないですね。ラバーの調整に励みたいと思います。実は、裏面のドライブを打つ際に、人差し指に負荷がかかる様で、痛みを感じております。これは慣れるものなのでしょうか。色々と質問してしまってすみません。お時間が許す様でしたら、もう少し質問させて頂きたいことがあります。お付き合いいただけますでしょうか。
Kenさま
人差し指のどの箇所に痛みがあるのかが気になりますが、現時点で言えるのは
①ラケットの角が当たってしまっている(削り方が足りない)
②人差し指に力を入れすぎ
通常
、裏面で打球する際は、人差し指にはほとんど力は入りません。(本当に添える程度です)ラケットの表面は、親指のみで支える感じなので、人差し指に過剰な力みがあるかもしれません😅
インパクトの瞬間は、親指にぐっと力を入れる感じです。
コメントありがとうございました。痛む部分は人差し指の第三関節で、ラケットを振った方向にかかる重力を人差し指で受け止めてしまうらしく、関節に負担がかかっていると思われます。ネットで調べても同症状で悩んでいる情報はなかったため、私のグリップが悪いのだと思います。このサイトで、できればバックサイドの指が滑らない方法など特集していただけるとありがたいです。ご意見、ありがとうございました。
Kenさま
アドバイスにならないかもしれませんが、裏面打法でインパクトする際は親指にラケットを支える感じでスイングすると良いと思います。極端に言うと人差し指はラケットから外してスイングしても問題ないくらい人差し指は使いません(力を入れません)。
バックサイドの指が滑らないようにする方法については、指が当たる部分のみ軽くやすりをかける方法があります。この方法は、裏面打法の最強プレーヤーであった中国の王晧選手がやっていました。王晧選手の裏面のラバーをよく見ると指が当たる面だけ、四角形に白っぽくなっているのが確認できます。世界レベルの試合ではラケット検査が必ずありますので、この方法は認められていると推察できます。あくまでボールが接触することがない指が当たる部分の加工であるためOKなのでしょう。私は王晧選手の大ファンなので同じように裏面のラバーにはやすりをかけています。
機会があれば、記事にしてみたいと思います(すごく短いに記事になりそうですが)。
以上となります。参考になれば幸いです。
これからも記事を楽しみにしています。