1.はじめに
卓球をしていると、意外と気になるのが「湿気」です。
特に梅雨や夏場など、湿度が高い時期には、「いつもよりボールが飛ばない」「回転がかかりにくい」と感じることがあります。
ラバーについては湿気の影響を気にする方も多いと思いますが、私は最近、「ラケットそのものの湿気対策も重要なのではないか」と考えるようになりました。
きっかけは、長年使用してきたラケットと、湿気対策をしながら使用しているラケットを比較したことです。
今回は、私自身の実体験に加えて、卓球メーカーが公開している情報も参考にしながら、卓球ラケットの湿気対策について考えてみます。
2.木材は湿気を吸う

木材には、周囲の湿度に応じて水分を吸収・放出する性質があります。
卓球ラケットのブレードにも木材が使われているため、湿気の影響を受ける可能性があります。
3.湿気を吸ったラケットは、本当に弾みが変わる?
ここからは、私自身の実体験です。
比較したのは「パラドックス」と「ガレイディアリボルバー」
私が比較したのは、長年使用してきた廃盤ラケット「パラドックス」と、現在使用している「ガレイディアリボルバー」です。
両者はまったく同じラケットではありませんが、ガレイディアリボルバーは、パラドックスの後継モデルです。

上の画像をご覧ください。2本のラケットの木材の色の違い、分かりますか?
上のパラドックスは長年使用してきたラケットで、私はかなり湿気を吸っているのではないかと感じています。
一方、下のガレイディアリボルバーは購入後半年以内で、保管時には乾燥剤を使用するなど、湿気対策を意識しています。
以前、このパラドックスを用具に詳しい知人に見せたところ、開口一番、「これ、湿気吸いすぎてますね。やばくないですか?」と言われたことがあります。
もちろん、この色の違いだけで湿気の影響を断定することはできません。ただ、長年使用してきたラケットと新品のラケットを並べると、その違いはかなり印象的です。
打ち比べてみると、弾みが明らかに違う
この2本を実際に使ってみると、私は弾みの違いを明らかに感じました。
単純な「同じラケットの新旧比較」ではありません。
そのため、この違いが湿気だけによるものだと断定することはできません。
重量、ラバー、使用年数、木材そのものの個体差など、さまざまな要因が関係している可能性があります。
それでも私には、「同じ系統のラケットなのに、まるで別のラケット」と感じるほどの違いでした。
では、本当に湿気が原因なのでしょうか?
4.メーカーもラケットと湿気の関係を説明している
VICTASは、ラケットの「SWテック」について、木材に含まれる水分を減らすことで、湿気などの影響を受けにくくする技術だと説明しています。
卓球ラケットに使われる木材と湿気には、実際にメーカーも注目していることが分かります。

また、バタフライの2026年カタログには、「木材は気温や湿度のわずかな変化、保管場所などによって重量が変化する」と明記されています。
卓球ラケットには木材が使われているため、保管環境による湿気の影響についても、意識しておく必要がありそうです。
5.私が実践しているラケットの湿気対策
ラケットケースに乾燥剤を入れる
私が行っている対策の一つが、ラケットケースに乾燥剤を入れることです。

使用しているのは、100円ショップ「ダイソー」で購入した乾燥剤です。
この乾燥剤には、湿気を吸収すると「再生サイン」がピンク色になる機能があり、日干しして乾燥させるとサインがブルーに戻り、再び使用できます。
湿気を吸ったかどうかが目で確認でき、何度も再生して使えるので、ラケットケース用として重宝しています。
メーカーも、ラバーの湿気対策としてラケットケースに乾燥剤を入れる方法を紹介しています。
私は、ラバーだけでなくラケットの湿気対策にもなるのではないかと考え、乾燥剤を入れて保管しています。
●バタフライ:ラバーの湿気対策

●VICTAS:表ソフトの湿気対策/ラケットケース内に乾燥剤を入れて湿度を調節する方法

自宅では乾燥剤を入れたプラスチックケースに保管
自宅で長時間保管するときには、私は乾燥剤を入れたプラスチックケースにラケットを保管しています。
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卓球をしている時間よりも、ラケットを使わずに保管している時間のほうが圧倒的に長いからです。
だからこそ、私が重要だと考えているのは、「プレー中」よりも「プレーしていない時間の保管」です。
ただし、乾燥剤を大量に入れて「とにかく乾燥させればいい」という意味ではありません。
木材は周囲の湿度に応じて水分を吸収・放出する性質があるため、極端な乾燥よりも、過度な湿気を避け、安定した環境で保管することを意識したいところです。
6.まとめ
これまで私は、ラバーの湿気対策は行っていましたが、ラケットそのものの湿気対策については、30年以上ほとんど意識したことがありませんでした。
そんな私がラケットの湿気について考えるようになったきっかけは、長年使い込んだラケットと、同じタイプの新調したラケットを打ち比べたときに、弾みや打球音に違いを感じたことでした。
さらに、長年使ってきたラケットを用具に詳しい知人に見せたところ、「これ、湿気吸いすぎてますね。やばくないですか?」と言われたことも、大きなきっかけになりました。
もちろん、ラケットの違いがすべて湿気によるものだと断定することはできません。使用年数や重量、個体差など、さまざまな要因が考えられます。
ただ、木材が湿気の影響を受けることを知ってからは、ラケットもラバーと同じように、保管環境を意識したほうがいいのではないかと考えるようになりました。
大切なラケットをできるだけ良い状態で長く使うためにも、普段の保管環境を一度見直してみてはいかがでしょうか。
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