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【卓球】卓球ラバーの厚さ完全ガイド|厚い・薄いで何が変わる?

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【卓球】卓球ラバーの厚さ完全ガイド|厚い・薄いで何が変わる? 初心者向け・基礎知識
【著者の略歴】

卓球歴: 40年以上(ベテランの視点から執筆)
戦型: 中国式ペン攻撃型(裏面打法を探求中)
運営者: 修士(物理化学)の経歴を持つ「卓球Lab」管理人。
ミッション: 用具の特性や技術のコツを独自の視点で言語化し、卓球の奥深さを伝える情報を発信しています。
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1.はじめに

卓球における『ラバーの厚さ』は、ラケットの弾みや重量を左右する極めて重要な要素です。

同じ種類のラバーでも、厚さが違えばそれは「別の用具」となってしまう場合もあります。

自分の技術レベルや、「これを武器にしたい」という技術に合わせて最適な厚さを選べるようになることは、実力がついてきた証拠です。

また、道具の特性を理解し、自分に適した一枚を見つけ出す知識を得ることで、卓球という競技をより深く、より楽しく味わえるようになります。

この記事では、失敗しない用具選びのために知っておきたい、厚さの基本と選び方のポイントをまとめていきます。

2.ラバーの厚さの限界

卓球のラバーは、「トップシート(ゴムの表面)」と「スポンジ」の2層構造になっています。 ラバーの厚さには国際的に定められた厳格なルールがあります。

  • トップシート: 単体で2.0mm以内
  • 全体の厚さ: 2層の合計で4.0mm以内
    ※トップシートだけで構成されたラバーも認められており、「一枚ラバー」あるいは「OX(オーエックス)」と呼びます。弾みを極限まで抑えられるのが特徴です。
卓球ラバーの厚さ解説。ルールで、ラバーの厚さは厳格に決まっている。

この厳格な制限があるため、際限なくラバーを厚くして弾みを強めることはできません。だからこそ各メーカーは、決められたルールの範囲内でプレーヤーが求める性能をいかに最大化するか、日々しのぎを削って研究開発を続けているのです。

💡【コラム】進化するラバー:4mmの限界に挑むメーカー

例えば、2017年に登場したアンドロ社の「ラザンター」シリーズは、トップシートを薄く設計することで、ルール限界に近い2.3mmのスポンジ(ULTRAMAX)搭載を実現し、当時の卓球界に衝撃を与えました。

それから約10年。この設計思想は、今やハイエンドラバーの有力な選択肢の一つとなりました。現在では、主要な数社からもこの考え方を踏襲した製品が登場しており、トップレベルのプレーを支える共通の技術となっています。

徹底した品質管理を誇るバタフライ社が2025年10月に発売した「ザイア03」も、その象徴的な製品です。新開発の「リコシート」によってシートを薄型化し、スポンジの厚みを最大限に確保することに成功しています。

3.ラバーの厚さの表示方法

ラバーの厚さは、メーカーによって表示方法が異なります。

通常、多くのメーカーでは「スポンジだけの厚さ」を表示しています。
例えば、国内大手メーカーの「ニッタク(Nittaku)」では、以下のようになります。

スポンジ厚ラインアップ
MAX:2.1~MAX
特厚:1.9~2.1mm
厚:1.7~1.9mm
中厚:1.5~1.7mm
中:1.4~1.7mm
薄:1.2~1.4mm
極薄:0.9~1.2mm
超極薄0.4~0.7mm

2026年Nittaku総合製品デジタルカタログより引用

このようにスポンジの厚さを基準にする理由は、同じ製品ラインであればトップシートの厚さは通常すべて同じだからです。スポンジの厚みだけを比較すれば、そのラバーがどれだけ弾むのかをシンプルに判断できるというわけです。

ただし、先述のコラムで触れたように、近年は「シートを薄くすることで、スポンジを通常より厚くしている」製品もあるため、注意が必要です。

こうした製品の代表例は以下の通りです。

  • バタフライ:ザイア03 最新技術を結集。薄いシートを通じて厚いスポンジのエネルギーをダイレクトに伝える、バタフライの新たな看板モデル。
  • スティガ:DNA プラチナ シートを極限まで薄くし、スポンジ厚を「MAX(2.3mm)」まで高めた製品。圧倒的な食い込みと反発力を両立。
  • アンドロ:ラザンターシリーズ 「ULTRAMAX」という規格で、いち早くシートの薄型化とスポンジの厚膜化を実現したトレンドの先駆者。

4.ラバーの厚さによって何が変わる?

卓球ラバー、厚いスポンジと薄いスポンジの違いを解説

スポンジが厚いほど、ボールをインパクトした際の反発力が上がるので、スピードが出やすくなります。また、スポンジが厚くなる分、ラバーの重量も重くなります。

一般的に、初心者の方に「厚」や「中」を勧めることが多いのは、コントールがしやすく扱いやすいためです。

ラバーの厚さを変えることで、プレーに直結するスピード(反発力)」「②ラバー重量」「③コントロール」の3つのバランスが変化します。

(1)スピード(反発力)

スポンジが厚いほど、ボールをインパクトした際の反発力が高まり、スピードが出やすくなります。 これは、厚いスポンジの方がボールをより深く「食い込ませる」ことができ、その復元力をエネルギーに変えられるためです。逆に、スポンジが薄いとラケットの板に当たる感覚が強くなり、弾みは抑えられます。

(2)ラバー重量

スポンジはラバーの中で最も重量に影響を与えるパーツです。そのため、厚くなればなるほどラバー全体の重量も重くなります。 ラケットが重くなると、威力のあるボールが打てる反面、フルスイングするためには筋力が必要になり、フォアとバックの切り替えなどの操作性が低下するデメリットもあります。

(3)コントロール性能と扱いやすさ

一般的に、初心者の方には「厚」や「中」が勧められます。その最大の理由は、「自分の力加減がボールに伝わりやすく、コントロールがしやすいから」です。

スポンジが厚すぎると、少し当てただけでボールが飛びすぎてしまい、初心者のうちはオーバーミスの原因になりがちです。まずは「中」や「厚」でボールを自分で操る感覚を養うのが、上達への近道と言えます。

5.厚さによるラバーの選び方

(1)裏ソフトラバー

卓球ラバー 裏ソフトラバーの図
  • 「特厚」や「厚」が向いている人(主に一般男性やパワーヒッター)
    スイングが速く、インパクトの力が強いプレーヤーは、厚いスポンジをしっかりと変形(食い込ませる)させることができます。スポンジの弾力を最大限に引き出せるため、スピードと回転の両立が可能です。 ※逆に、力が足りない状態で「特厚」を使うと、食い込む前にボールが離れてしまい、棒球になりやすいので注意が必要です。
  • 「厚」や「中」が向いている人(主にレディース選手やジュニア、初級者)
    インパクトが比較的控えめなプレーヤーや、レディース選手には、少し薄めのスポンジが好まれる傾向にあります。 スポンジが適度に薄い方が、少ない力でもラケットの板まで力が伝わりやすく、ボールを掴む感覚(コントロール性)を得やすいためです。また、ラケット全体の重量を抑えられるため、切り返しがスムーズになるメリットもあります。

(2)表ソフトラバー

卓球ラバー 表ソフトラバーの図

表ソフトラバーの場合は、弾く打法が多いことが特徴です。よって、ラケットの反発力を活かすことが出来る「厚」や「中」が好まれます。

また、表ソフトラバーの特徴であるナックル系の打球が出しやすいことも「厚」や「中」が選ばれる理由と言えます。

表ソフトラバーは、裏ソフトのように回転をかけるだけでなく、ミート打ちで「弾く」打法が多いのが特徴です。そのため、ラバーの厚さ選びもその特性を活かすものになります。

  • 「厚」や「中」が主流
    表ソフトの強みである「球離れの速さ」を活かすため、適度にラケットの板の感覚が伝わる「厚」や「中」が多く選ばれます。スポンジが厚すぎないことで、インパクトの力がダイレクトにボールに伝わり、表ソフトらしい直線的なスピードボールが打ちやすくなります。
  • ナックル(変化)の出しやすさ
    表ソフトのもう一つの大きな武器は、相手が打ちにくい「ナックル系の打球」です。スポンジを少し薄く(中など)することで、ボールがラケットの板に当たる感覚が強まり、相手の回転の影響を受けにくく、かつナックルが出やすくなるというメリットがあります。
  • 重量と振り抜きの良さ
    前陣での早い切り返しが求められる表ソフトプレーヤーにとって、ラバーを少し薄くして軽量化することは、スイングスピードの向上にもつながります。

(3)粒高ラバー

粒高ラバーの場合は、守備的な戦型のプレーが使用する用具であるため、守備がしやすい弾みを抑えた「薄」「極薄」を使用する場合が多くなります。

粒高ラバーは、相手の回転を利用して変化をつけたり、強打を止めたりする「守備的な技術」に特化した用具です。そのため、他のラバーとは選び方の基準が少し異なります。

  • 「薄」や「極薄」が選ばれる理由
    粒高の最大の役割は、相手の強打の威力を吸収し、短く止めたり低く返球したりすることです。そのため、弾みを最小限に抑えられる「薄」や「極薄」が最も多く使われます。スポンジが薄いほどラケットの板の感覚が手に伝わりやすく、繊細なボールタッチが可能になります。
  • 変化の幅とコントロール
    スポンジが薄い(または「一枚ラバー」のようにスポンジがない)方が、粒が倒れやすくなり、粒高特有の変化(変化度)が出やすくなります。また、相手の強打に押されにくくなるため、ブロックの安定感が向上します。
  • 攻撃も重視する場合
    最近では、粒高で自ら攻撃を仕掛ける選手も増えています。その場合は、少しだけ弾みを足すために「中」程度のスポンジを選択し、攻守のバランスを取るケースも見られます。

6.「厚ければ良い」とは限らない理由

トッププレーヤーの多くが「特厚」や「MAX」といった最も弾む厚さを選択しているため、一般のプレーヤーも「とりあえず特厚にしておこう」と考えてしまいがちです。

しかし、ここに落とし穴があります。

「一段下げる」だけでプレーが激変することも

実は、使っているラバーの厚さを一段下げてみたところ、「驚くほど使いやすくなり、プレーの質が上がった!」というケースは決して珍しくありません。

厚さを一段下げる(例:特厚→厚)ことで、以下のようなメリットが生まれます。

  • コントロール性能の向上: 飛びすぎを抑えられるため、台に収まる確率が上がります。
  • 軽量化: ラケットが軽くなることで振り抜きが良くなり、連打や切り返しがスムーズになります。
  • 打球感の改善: 板の感触が伝わりやすくなり、打球感が養われます。

悩んだら「厚さ」を見直してみよう

もし、今使っているラバーが「自分には合わないかも……」と感じたとき、すぐに別の種類のラバーに買い替えるのは少し待ってください。

ラバーの種類を変えるのではなく、「同じラバーの厚さを変えてみる」ことが、解決への最短ルートになる場合も多いのです。自分の今の技術や筋力に合った厚さを見つけることは、遠回りのようでいて、実は上達への一番の近道と言えるでしょう。

7.まとめ

今回は、ラバーの厚さに関する基礎知識と選び方のポイントを解説しました。

同じ種類のラバーであっても、厚さを変えるだけで「打球感」や「コントロール性能」、そして「ラケット総重量」は思った以上に変化します。厚さが変われば、それはもう「別の用具」と言っても過言ではありません。

「もっとスピードを出したい」「もっと安定させたい」といった自分の願いに合わせて、最適な厚さを探求することも、卓球が強くなるための大切な要素の一つです。

また、ラバー選びには「厚さ」に加えて「硬さ(スポンジ硬度)」も非常に重要なポイントとなります。以下の記事では、硬さによる違いについても詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。

この記事が、皆さまの用具選びの参考になれば幸いです。

以上となります。皆さまの参考になれば幸いです。

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