1.はじめに
卓球を始める際、最初に悩むポイントの一つがラケットの選び方です。
ラケットにはさまざまな種類がありますが、まず決めるべきなのがグリップの種類です。
卓球では主に「シェークハンド」と「ペンホルダー」の2種類が使用されていますが、それぞれ特徴や向いているプレースタイルが異なります。
「初心者にはどちらがおすすめ?」
「シェークハンドとペンホルダーの違いは?」
このような疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、両者の特徴やメリット・デメリットを比較しながら、自分に合ったグリップの選び方をわかりやすく解説します。
2.シェークハンドとペンホルダーの違いとは?
(1)ラケットのグリップ(2種類)
① シェークハンドグリップ
- 握手をするようにラケットを握る持ち方
② ペンホルダーグリップ
- ペンを持つようにラケットを握る持ち方
【フォアハンド面から見たグリップ】


【バックハンド面から見たグリップ】



(2)持ち方による体感重量の違い
意外と見落とされがちですが、 グリップ選びではラケットの重量感も重要なポイントです。
同じ重量のラケットであっても、 シェークハンドとペンホルダーでは重さの感じ方が異なる場合があります。

特に軽量な用具を好む方は、 この点もグリップ選びの参考にすると良いでしょう。
なお、筆者はペンホルダーの方が重く感じることが多いです。指先で支える持ち方のためか、重量のあるラケットほど差を感じやすい印象があります。
それでは、卓球界におけるグリップの現状についてみていきましょう。
3.グリップの現状(シェークハンドが主流)

実際のところ、どちらにも一長一短があるため「絶対にこちらにしましょう!」ということはありません。
しかしながら、現状として小中学生が卓球を始める場合「シェークハンド」を選ぶ傾向にあります。
なぜなら、ペンホルダーと比較して『シェークハンド』は以下のメリットがあるからです。
- 技術の習得が比較的スムーズ
- バックハンドが打ちやすい
また、世界のトップ選手を見てみると「シェークハンド」が大多数を占めており、これらの事実も影響していると考えられます。
【参考】
世界ランク50以内の内訳(2026年6月15日現在)
【男子】
シェークハンド:48名
ペンホルダー :2名
50位内のペンホルダープレーヤーは、以下の2人だけです。
4位:フェリックス・ルブラン(フランス)
9位:チウ・ダン(ドイツ)
※次の上位選手 56位:黄鎮廷(香港)
【女子】
シェークハンド:50名
ペンホルダー :0名
女子にいたっては、50位内のペンホルダープレーヤーはゼロです。
ペンホルダー最上位選手 81位:シャン・シャオナ(ドイツ)
本記事では両者を公平に比較するよう心掛けていますが、筆者自身がペンホルダー使用者であるため、ややペンホルダー寄りの視点が含まれるかもしれません。あらかじめご了承ください。
4.シェークハンドとペンホルダーの特徴

現在の卓球界ではシェークハンドが主流ですが、だからといってペンホルダーが劣っているわけではありません。
実際に世界トップレベルでも、フェリックス・ルブラン選手やチウ・ダン選手などのペンホルダープレーヤーが活躍しています。
ここからは、シェークハンドとペンホルダーそれぞれの特徴やメリット・デメリットについて見ていきましょう。
(1)シェークハンドの特徴

(2)ペンホルダーの特徴

ペンホルダーのデメリットとして「バックハンド技術の習得に工夫が必要」と紹介しました。しかし、現代のペンホルダー選手はさまざまな工夫によってこの弱点を克服しています。
現在、男子の世界トップレベルで活躍しているF・ルブラン(フランス)、チウ・ダン(ドイツ)は、両者ともバックハンド技術「裏面打法」を駆使することによって、バックハンドを強みと言えるレベルに磨き上げています。
【参考】
ペンホルダーで、世界トップクラスの選手「F・ルブラン(フランス)」は、非常に個性的で魅力的な試合をする選手です。以下の記事で詳しくご紹介していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
5.自分に合うグリップの選び方
ここまでシェークハンドとペンホルダーの特徴をご紹介してきましたが、最終的にどちらを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
卓球に絶対の正解はありませんので、あくまで筆者の個人的な見解として、グリップ選びの考え方をご紹介します。
(1)効率よく上達したい方はシェークハンドがおすすめ
現在の卓球界ではシェークハンドが主流であり、世界トッププレーヤーの大多数もシェークハンドを使用しています。
シェークハンドはバックハンド技術を習得しやすく、さまざまな技術をバランス良く身につけられるため、効率的に強くなりたい方や、早い段階で結果を出したい方にはシェークハンドがおすすめです。
(2)個性的なプレーを楽しみたい方はペンホルダーがおすすめ
一方で、ペンホルダーにはシェークハンドにはない独自の魅力があります。
現在の中高生世代ではペンホルダープレーヤーは非常に少なく、少数派であること自体が一つの強みになります。
対戦経験が少ない相手も多いため試合で有利に働くことがあり、学校や地域の大会でも目立ちやすいでしょう。
また、ペンホルダーはグリップの握り方や指の使い方など工夫できる部分が多く、自分なりに試行錯誤しながらプレーしたい方には非常に魅力的な選択肢です。
実際に筆者の知人には、20代の頃に県内トップクラスの実力を持ちながら、40代になってから「ペンホルダーの方がいろいろ工夫できて面白い」という理由で転向した方もいます。
なお、世界ランキングでは少数派ですが、市民大会や地域のクラブチームでは現在でも多くのペンホルダープレーヤーが活躍しています。特にペンホルダーが全盛を極めた1970年前後に卓球を始めた世代では、筆者の所感としてはシェークハンドよりもペンホルダーの方が多い印象です。
(3)迷ったら憧れの選手で選ぶのもアリ
現在はYouTubeや各種配信サービスを通じて、世界トッププレーヤーの試合を簡単に見ることができます。
「この選手のプレーがかっこいい!」と思った選手と同じグリップを選ぶという方法も十分おすすめです。
卓球は長く続けるスポーツです。憧れの選手がいることで練習のモチベーションも高まります。
特に男子世界トップレベルで活躍するフェリックス・ルブラン選手やチウ・ダン選手のプレーを見て「かっこいい!」と感じた方は、ぜひペンホルダーに挑戦してみてください。
(4)どちらでも良いと思ったら
最終的に迷った場合は、実際に両方のグリップを握ってみて、より楽しいと感じた方を選ぶのがおすすめです。
卓球は長く続ける趣味にも競技にもなります。だからこそ、自分がワクワクするグリップを選ぶことが何より大切です。
シェークハンドでもペンホルダーでも、どちらを選んでも卓球を楽しむことは十分にできます。
グリップの選び方.jpg)
6.おわり

以上、シェークハンドとペンホルダーの特徴や選び方についてご紹介しました。
最後に参考として、非常に個性的なグリップで活躍する選手をご紹介します。
卓球のグリップ選びに絶対の正解がないことを示す、興味深い例です。
【参考】超個性的なグリップの選手
ここでは、非常に個性的なグリップで活躍する選手をご紹介します。
その選手は、17歳にしてTリーグで活躍する小塩悠菜選手です。(※2026年5月末現在)
彼女は、中国式ペンホルダーラケットを非常に特殊な持ち方で使用していますが、同世代(ユース)においては世界でもトップレベルの実力の持ち主です。

↑上記のような持ち方で、シェークハンドとペンホルダーの中間のようなグリップです。
以下の記事で詳しくご説明していますので、興味のある方は是非ご覧ください。
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卓球ラバーの種類について
初心者向けのラケット・ラバーについて








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