１．はじめに
スポーツでマウスピースと言えば、ボクシングやラグビーのように相手との接触があり、口腔内のけがの防止を目的として使用するのが最初に思い浮かぶと思います。
また、野球やソフトボールのようにマウスピースの装着が推奨されているスポーツもあります。
一般的には、マウスピースの装着には、口腔内のけがの防止のほかに、歯と歯の嚙み合わせ位置が安定し、力を入れやすくなる効果が期待できるとされています。
そこで、「卓球で使ったらどうなるのだろう？」という素朴な疑問から、自己責任で実験したみた結果をお伝えしたいと思います。
今回の内容については、あくまで個人的な興味本位でおこなったものですので、エンタメ色が強い内容になります。軽く読み流して頂ければ幸いです。
２．使用したマウスピース
今回の実験を行うにあたっては、安価で、手軽に試すことができるアイテムを選択しました。
「スポーツ用マウスピース（2個セット）」
アマゾンで購入（７９０円）
箱の中には、ケースとマウスピースが2セット同梱されていました。
マウスピースは、そのまま口に入れると痛くて使えないので、自分の歯型に合うように成型を行います。
やり方はとても簡単でした。
- ８０～９０℃程度のお湯に入れて柔らかくする
- 少し冷ましてから、口に入れて（上の歯にかぶせる）３０秒程度噛みしめる
※説明書には、火傷に注意！と表示されています。 - 口から取り出し、冷水で約３０秒冷やして形状を固定させる
※やり直したい場合は、再度お湯で柔らかくしてくりかえす。 - 邪魔な部分があれば、ハサミでカットして仕上げる
といった感じで、１０分程度で作業は完了しました。
私の場合は、成型後に邪魔な部分は特になかったので、カットは不要でした。
３．使ってみた感想
続きまして、実際に練習試合（８試合）、基礎練習（約２時間）を2日間分けて、マウスピース装着状態でプレーした感想です。
（１）余計な力みが減らせた
今回の実験で最も強く感じたことは、強打するときに余計な力み（りきみ）が軽減できている感覚があったことです。おそらく、インパクト時において、普段より少しだけ力が入れやすくなっていたためではないかと考えています。
（２）集中力が増した（ような気がした）
集中力が増したような気がしました。あくまで「そんな気がしたレベル」です。
なぜそのように感じたかというと、マウスピースを装着してプレーしていると、試合中のミスなどをクヨクヨ考えずに次のプレーにスッと意識が向いている感覚があったからです。
もしかすると、初めて装着したマウスピースに意識がいって、余計なことを考える暇がなかっただけなのかもしれません。
（３）しゃべりにくい
当然ですが、マウスピースを装着しているとしゃべりにくいです。普段の練習試合の時は、私が得点をカウントしながら試合を進めることが多いのですが、実験時はカウントができませんでした。
余談ですが、私は凡ミスをした時などに、「あー！」とか「まじか？」とついつい余計な声を発してしまうことがあるので、ミスした時は平然とポーカーフェイスで試合を進めたいと考えています。
そんな私が、声が出しにくいマウスピースを装着してプレーしていると、余計な言葉を発することなく冷静に試合が出来ている感じがして逆にメリットとも感じました。
（４）アゴに疲労感
使用後にガムやスルメなどの硬いものを長時間噛み続けた時のような疲労感を、アゴに感じました。普段は使用しないマウスピースをいれていたので、無意識に『「軽くグッと噛みしめる」』ということを繰り返してしまっていたからだと思います。
しばらく続ければ慣れて感じなくなるのか、現時点では不明です。
（５）使用後の手間
マウスピースの使用について、色々と調べた結果
- マウスピースを清潔に保つため使用後は丁寧な洗浄が必要
- 歯にも細菌が溜まりやすくなるので、使用後はしっかりと歯ブラシやフロスを使って口腔内を清潔する必要がある
等々、当然のような注意点の記載が複数のサイトで見受けられましたので、実験後は、マウスピースや口腔内の洗浄はしっかりとやりました。よって、使用後の手間が増えることについては覚悟が必要です。
４．さいごに
私が、マウスピースを試してみようと考えた最大の理由は、自分の歯の噛み合わせが悪いからです。そういった背景から、マウスピースを装着することで、インパクトの際の力の伝達が良くなることを期待したのです。
そして、１％でもいいのでボールの威力が増さないかな？という思いから試してみることにしました。
試してみた結果、現時点ではメリットの方が多いように感じていますので、引き続きマウスピースの着用を続けてみたいと考えています。
繰り返しになり恐縮ですが、冒頭で申しあげました注意点を再度記載して本記事を締めくくりたいと思います。
以上となります。皆さまの参考になれば幸いです。
※参考までに、購入した商品のリンクを貼っておきます。
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