1.はじめに
みなさんは目標とする卓球試合に向けてどのようにコンディションを整えていますか?
入念にコンディションを整える方もいれば、あまり気にせずに気合で試合に臨む方もいらっしゃると思います。
今回は、自分の実力を発揮するために、試合に向けていかにコンディションを整えていくかについて考えてみましょう。
なお、今回の記事では便宜的に体調面のコンディションとメンタル面を合わせて「調子」と表現させていただきます。
2.調子は日々変化する
メンタル面や体調が噛み合い、自分の調子が良く好調な時は、良い結果を残す可能性が高くなります。
ここで注意したいのが、自分の調子が最も良い時のプレーをいつでもできると勘違いしてしまうことです。
調子が良くも悪くもない状態で敗戦した際に「調子が悪かった。本来の実力を発揮していたら勝てていたのに!」とか考えるようだと進歩がありません。
調子は、日々変化しています。まずは、自分の状態を正しく把握することが前提であることを認識しましょう。
試合で100%以上の力を出すことは困難です、自分の実力の幅の中でいかに調子の良い状態で試合に臨めるかが勝負なのです。
※試合の勝敗には、その他に戦型の相性等の要素もありますが、今回の考察からは除外しています。
3.調子を左右する要素(事例)
調子を常に最高に状態にして試合に臨むのは至難の業ですが、意識的に自分の調子を上向きにする調整をすることは可能です。
調子を左右する要素の一例を私の事例を添えながら挙げてみます。
(1)試合前の練習量
私の場合、せいぜい週1回の練習の確保がやっとの状態ですが、目標となる試合の数か月前は、なんとか折り合いをつけて週2回程度は練習が出来るよう調整しています。
なお、サーブ練習は自宅の卓球台で日々やっています。
(2)体の疲労度
年齢が大きな影響を与えると実感しています。私の場合、通常は週1回の練習しかできていないので、2日連続で練習すると疲労が抜けておらず、プレーの質が顕著に下がります。
目標となる試合の1週間前は、日課の筋トレも休止し、とにかく疲れを出来る限り取り除いて試合に臨むようにしています。
(3)質の良い睡眠
個人的には、もっとも重要な要素だと考えています。睡眠不足で練習に臨むと、身体がふわふわした状態になり、頭の回転も悪くなるのでプレーの質が最低になります。
私の場合は、少なくとも2週間前からは、睡眠時間を最低でも7時間は確保するようにしています。
(4)用具に対する不安
ラケットやラバーを変更して慣れないうちは、安心してプレーが出来ません。目標となる試合の前は、不安な気持ちが高まり、用具を調整したくなる気持ちは良く理解できます。ですが、安易な用具の変更は控えるのが賢明です。
(5)試合に対するモチベーション
目標とする試合なのですから、モチベーションは高くなると思いがちですが、先に挙げた「疲労」や「睡眠」対策が出来ていないとモチベーションを高く保つのは難しくなります。
(6)試合に当たっての緊張の度合
試合当日の最大の課題だと思います。私は、過度な緊張状態で試合に入らないように自分のルーティンを構築しています。詳細は、別記事に書いていますので興味のある方は是非ご覧ください。
事例として5つの要素を挙げましたが、全ての状態をベストにすることは困難です。特に社会人の方は、仕事や家庭の優先順位が高い場合がほとんどなので、調整が難しくなります。
大切なのは、日々の生活の中で、可能な範囲でどのような調整を行えば自分の調子が良い状態にすることが出来るのかを把握しておくことです。これは、一朝一夕でできるものではありません。常に自分と向き合うことが大切です。
4.試合当日の調子を可視化する
自分で考えた調整を実施した上で、当日の自分の調子をチェックしましょう。
面倒かもしれませんが、漫然と試合に臨むのではなく、調子を客観視して自分と向き合う姿勢が大事なのです。
一例として、可視化した内容を掲載します。
ここまでやる必要はないと思われるかもしれませんが、自分がどのような調子で試合に臨んだかを可視化しておくと、自分の調整の評価をする際に非常に役立つのです。
5.その他の大事な要素
・緊張感のある練習を心がける
せっかくの練習時間を緊張感のない楽しいだけの練習にしてしまうと、緊張感が常に付きまとう本番の試合で実力を発揮することは不可能です。
練習中に心がけたいことについては、別記事に書いていますので興味のある方は是非ご覧ください。
6.おわりに
いかがだったでしょうか?
ぶっつけ本番で、たまたま好調だったために良い結果を残せても、再現性がなく次のステップに繋がらないと思います。
試合で相手に勝つことも大事ですが、その前に試合は『自分自身』が相手だと思います。とても難しいのですが、その自分自身と向き合ってこそ成長に繋がると思います。
試合には、貴重な休日を丸一日使って出場するのですから、出来る限り実りある結果を出して、今後につなげていきたいものです。
以上となります。みなさまの参考になれば幸いです。
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