【卓球:世界ランキング】サウジスマッシュで早田ひながベスト4入り!!/日本人最上位は、張本智和、早田ひな(2024年5月14日更新)

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トップ選手の分析・展望

1.はじめに

卓球世界ランキング2024年第20週(5月14日)が発表されました。注目度が高い男子・女子シングルス及び国別チームランキングについてポイントを絞ってご紹介します。

先週は、サウジスマッシュ(サウジアラビア)が開催されました。

サウジスマッシュは、オリンピックや世界選手権と同じ格付けの高い大会(優勝ポイント:2,000)であり、世界ランク上位のプレーヤーの大多数が出場します。

では、さっそく確認していきましょう!

2.世界ランキング(男子)

サウジスマッシュ(サウジアラビア)の上位入賞者は以下のとおり
※( )内は大会前の世界ランキング(5/7現在)
 優勝:王 楚欽(中国:1位)
 準優勝:フランチスカ(ドイツ:16位)
 ベスト4:ジャン・ウジン(韓国:20位)
 ベスト4:林詩棟(中国:15位)

優勝した王楚欽選手は、準々決勝までは1セット失うだけの万全の勝ち上がりで、準決勝で中国の若手の注目株である林詩棟にフルセットの激戦を勝ち抜き、決勝ではドイツ勢としては久しぶりの決勝の舞台を踏んだ、フランチスカにセットカウント4-2で勝利。
王楚欽選手は、三冠(男子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルス)を達成しています。現時点における男子最強の選手と言って良いでしょう。

なお、今大会は、中国選手同士の対戦以外ではあまり負けることがない中国勢が数多く敗北を喫する大荒れの大会となりました。
2回戦で馬龍(中国:3位)、梁靖崑(中国:4位)、林高遠(中国:6位)、更には3回戦では樊振東(中国:2位)が、準優勝したフランチスカ(ドイツ)に敗北を喫するなど、中国のトップ選手が立て続けに敗退する事態が発生し話題となりました。
本大会当初から、サウジスマッシュで使用されている卓球台に関しては、バウンドが「止まる台」として話題になっていました。これが影響した可能性もあると言われています。

一口メモ:「止まる台」
相手から返球されたボールの2バウンド目が台から出る場合、ドライブ等の攻撃系の技術がしやすくなります。よって、強い選手ほど2バウンド目が台から出るボールを見極めが優れており、先に強い攻撃を仕掛ける可能性が高くなります。
ですが、通常の弾みの卓球台であれば「2バウンド目が台から出る強いドライブが打てる!」と正確に判断出来ていた場面であっても、今回のように「止まる台」だと思ったよりバウンドが短く止まるため、判断に迷いが生じてしまい攻撃が中途半端になってしまうことがあるのです。

篠塚選手は、2回戦でオフチャロフ選手(ドイツ:世界ランク11位)に勝利しベスト16に入り、世界ランキングも52位まで一気に上昇しています。ベスト8をかけた対戦相手は、グロート選手(デンマーク:世界ランク 27位)と格上の選手と対戦、十分勝機はあったのですが惜しくも敗戦。ここで勝っていれば世界ランクも30位台まで到達していたのですが、惜しかったです。

吉村選手は、2回戦でアサール選手(エジプト:世界ランク13位)に勝利しています。ベスト8をかけた対戦相手は、王楚欽選手(中国:世界ランク 1位)。このうえなく厳しい相手に第1セットを奪う健闘をみせましたが敗戦としています。なお、吉村選手は、今大会でベスト16の成績を残したことにより日本人3番手の31位まで世界ランクが上昇しています。

張本選手は、ベスト8をかけた試合で、フランスの天才ペンホルダープレーヤーF・ルブラン(5位)に無念のストレート負けを喫しています。
個人的には、今回の張本選手は1回戦~3回戦の様子から調子はイマイチだったと感じています。トップ選手は、とにかく試合が多いので全ての大会に調子を合わせることは不可能です。是非とも、7月のパリオリンピックで最高の状態の張本智和を見せて欲しいと願っています。

今回、是非とも上位まで進出して世界ランキングを上げて欲しかった戸上選手は、2回戦でカルデラーノ(ブラジル:8位)、松島選手は、1回戦でイム・ジョンフン(韓国:25位)に共にフルセットまでもつれ込む激戦となりましたが惜しくも敗退しています。

日本人選手の世界ランクトップは、張本智和選手(10位)です。2番手は、戸上隼輔選手(20位)となっており変動なしです。

7月開催のビックイベントであるパリオリンピックまでに、チームランキングを4位以上に入ることができればベスト4まで中国戦は避けられます。

5月に入り、国別チームランキングが発表されています。日本男子は、韓国を抜いて5位に上昇しています。これは、戸上選手の活躍により世界ランキングポイントが上積みされたことが大きな要因です。

オリンピックまでに、国別の団体戦は開催されないためチームランキングを上昇させるためには、各国の上位3名の世界ランキングポイントを少しでも積み上げるしかないのです。

そういった背景から、日本選手団は無理をしてでもWTT主催の大会を優先して出場しているのです。今後のチームランキングポイントにも注目です。

【参考:チームランキング(上位のみ)】
・1位:中国(6,500ポイント)
・2位:ドイツ(4,946ポイント)
・3位:フランス(4,558ポイント)
・4位:チャイニーズタイペイ(4,340ポイント)
・5位:日本(4,194ポイント)※1ランクアップ!
・6位:韓国(4,086ポイント)

チームランキングの考え方(概要)
①国際大会における団体戦の結果に対してポイントを付与(ポイントが高い方から3試合分)
②シングルスのランキングにかかわるポイント(各国の上位3名)
①、②の合計ポイントで順位決定
※なお、中国は全て優勝、シングルのランキングもトップのため満点の6,500ポイント。

3.世界ランキング(女子)

サウジスマッシュ(サウジアラビア)の上位入賞者は以下のとおり
※( )内は大会前の世界ランキング(5/7現在)
 優勝:陳夢(中国4位)
 準優勝:孫穎莎(中国:1位)
 ベスト4:早田ひな(日本:5位)
 ベスト4:王芸迪(中国:3位)

優勝した陳夢選手は、決勝で絶対王者の孫穎莎選手に打ち勝っています。
しかも陳夢選手は、勝ち上がりにおいて、3回戦で平野美宇(13位)、準々決勝で張本美和(8位)、準決勝で早田ひな(5位)とパリオリンピックの日本女子代表全員をつけ入るスキを見せずに完勝しています。日本代表選手のうち特に早田選手は、中国選手以外には負けることがほぼないくらいにかなりの実力をつけている状態で挑んでいるのですが、完璧に対策されて対応されてしまった印象です。

日本人選手では、早田ひな選手がベスト4まで勝ち上がり、最高ランクのWTTスマッシュで初めて準決勝に進出した日本人選手となりました。
準々決勝では、王曼昱(中国:2位)に勝利し、勝ち上がってきたバトラ(インド:39位)をみごとに攻略し勝ち上がりましたが、準決勝では今大会優勝の陳夢選手にストレート負けを喫しています。

張本美和選手は、4回戦まで危なげなく勝ち上がりましたが、準々決勝で陳夢選手に1-4で敗退しています。張本選手は、中国選手及び早田選手以外には負ける選手が見当たらないほどに実力をつけている印象です。

伊藤美誠選手は、3回戦で木原美悠選手との同士討ちを制した後、準々決勝で王芸迪(中国:3位)と対戦し、3-4フルセットまで持ち込むも惜敗しています。
伊藤選手は、かつての積極的なプレーが随所に見られ、王選手ともギリギリの勝負を見せてくれました。彼女はパリオリンピックに出場は出来ませんが、この調子で、かつてのようなキレのあるプレーが復活すれば、次の世界選手権やオリンピックへの出場も十分に可能であるように感じました。

平野美宇選手も、3回戦で陳夢選手に0-3でストレート負けを喫しています。平野選手は2回戦を相手の棄権によりプレーをしていません。陳夢戦では、ミスが多く精彩を欠いていたように見受けられたのは、その影響も少なからずあったかもしれません。

木原美悠選手は、1回戦でダブルスの相方(長崎美柚)との同士討ちを制した後、韓国の若きエース申裕斌(シンユビン)(7位)に3-0と完勝し、非常に良いプレーを見せてくれました。

日本人選手の世界ランクトップは、早田ひな選手(5位)です。張本美和選手(8位)、伊藤美誠選手(9位)と日本人選手が3名もトップ10に入っています!日本女子チームの選手層の厚さはすばらしいものがあります。

最後に女子のチームランキングも確認しておきましょう。

・1位:中国(6,500ポイント)
・2位:日本(5,536ポイント)
・3位:ドイツ(4,232ポイント)
・4位:韓国(4,092ポイント)
・5位:ルーマニア(3、908ポイント)
 ※女子も中国は満点(上限)の6,500ポイントです

日本女子チームについては、3位以下のチームに大きく差をつけているので、余程のことがない限りパリオリンピックの団体戦の第2シード(決勝まで中国と当たらない)を確保できる見込みです。(インドチームが不気味ですが・・・)

4.ランキングポイント

卓球の世界ランキングは、出場した大会のランクによって獲得ポイントが決まっています。以下に主な大会別獲得ポイントを掲載しましたので、参考までにご覧ください。

なお、獲得した世界ランキングポイントが高い順に8試合分だけが加算されます。

5.その他(参考)

(1)世界ランキングの情報について

卓球世界ランキングについては、毎週火曜日にITTFのホームページにおいて公表されます。

以下のITTFのホームページでは、ランキング表にある選手名をクリックすると、獲得したポイントが大会ごとに表示されるのでとても分かりやすいです。

ランキング情報の詳細については、ITTFのHPをご覧ください。

(2)世界の試合結果情報について

ワールドツアーや各国のリーグ情報について、以下のサイトから確認できます。

コメント

  1. ご相談:相互リンクは受付けていらっしゃるでしょうか?

    モニオの部屋/管理人 様

    はじめまして。

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    ご不明な点、また相互リンクのご条件などございましたら、何なりとお申し付けください。

    Flashscore.co.jp
    小川大輔ブランコ(daisuke.ogawa@flashscore.co.jp)

    • まさぴー まさぴー より:

      “Flashscore”の小川大輔ブランコ様

      ご連絡ありがとうございます。
      まさぴー。と申します。
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      記載しましたので、ご確認ください。

      【確認事項】
      当方のサイトのリンクを貼っていただけましたら、掲載先をお教えいただければ幸いです。
      ※推奨サイトの箇所でしょうか?

      以上、よろしくお願いいたします。

  2. 卓球Lab/管理人 様

    宛先の件、大変失礼なことをしてしまったにも関わらず、
    暖かいお言葉と早速の相互リンクに心より御礼申し上げます。

    私自身、張本選手や早田選手のオリンピックでの活躍も期待する中、
    弊社でも今後より多くの卓球情報を配信したく思っておりましたので、
    相互リンクいただけましたこと大変嬉しく思っております。

    また弊社でも相互リンクの準備を進めさせていただきます、
    反映まで少しお日にち掛かってしまうかと思いますがリンクの設置が完了次第に改めてご報告を入れさせて頂きますので、それまで今しばらくのお時間いただければ幸いです。

    どうぞこれを機会に、今後とも宜しくお願い申し上げます。

    Flashscore.co.jp
    小川大輔ブランコ

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