1.はじめに
卓球世界ランキング2024年第21週(5月21日)が発表されました。注目度が高い男子・女子シングルス及び国別チームランキングについてポイントを絞ってご紹介します。
先週は、WTTフィーダー(トルコ)が開催されました。
WTTフィーダーは、格付け低く獲得ポイントが少ないため世界ランク上位人は出場していません(優勝ポイント:125)、これから上位を狙う選手が優勝するチャンスがある大会と言えます。
では、さっそく確認していきましょう!
2.世界ランキング(男子)
WTTフィーダー(トルコ)の上位入賞者は以下のとおり
※( )内は大会前の世界ランキング(5/14現在)
優勝:田中佑汰(日本:116位)
準優勝:コジック(クロアチア:279位)
ベスト4:篠塚大登(日本:52位)
ベスト4:アン・ジェヒョン(韓国:37位)
優勝したのは、田中佑汰選手。準々決勝で第1シードの高承睿(チャイニーズタイペイ)、準決勝でアン・ジェヒョン(韓国)と優勝までに格上の選手を破っています。かなり価値ある優勝といえます。
決勝では、準決勝で格上の篠塚選手を破りノリノリのコジック(クロアチア)に苦戦するも、バックハンドの攻撃力が秀逸で見事に勝ち切りました。見事でした。
今回の優勝により、田中選手は一気に72位(44位アップ)となり世界ランク100位以内にカムバックしています。今後の活躍に期待です。
篠塚大登選手は、ベスト4でした。優勝候補の一人として出場しましたが、準決勝で勢いに乗るコジック(クロアチア)に1-3で敗北。この試合にあたり、篠塚選手自身は負けることは全く考えていなかったと思います。相手の縦回転系サーブをチキータレシーブすれば狙い打たれ、ストップしてもコジック選手の台上処理が思いのほかミスがないので、もしかしたら想定外の強さに少しだけ動揺したのかもしれません。
これは、私の個人的な想像ですが、負けるはずのないと考えていた相手が思いのほか強く、試合中の修正や気持ちの切り替えがうまくいかずにズルズルと相手のペースに飲み込まれた感じがしました。非常に残念な試合でした。国際大会は怖いです。是非、今後の糧にして欲しいです。
日本人選手の世界ランクトップは、張本智和選手(10位)です。2番手は、戸上隼輔選手(20位)となっており変動なしです。
7月開催のビックイベントであるパリオリンピックまでに、チームランキングを4位以上に入ることができればベスト4まで中国戦は避けられます。
5月に入り、国別チームランキングが発表されています。日本男子は、韓国を抜いて5位に上昇しています。これは、戸上選手の活躍により世界ランキングポイントが上積みされたことが大きな要因です。
オリンピックまでに、国別の団体戦は開催されないためチームランキングを上昇させるためには、各国の上位3名の世界ランキングポイントを少しでも積み上げるしかないのです。
そういった背景から、日本選手団は無理をしてでもWTT主催の大会を優先して出場しているのです。今後のチームランキングポイントにも注目です。
【参考:チームランキング(上位のみ)】
・1位:中国(6,500ポイント)
・2位:ドイツ(4,946ポイント)
・3位:フランス(4,558ポイント)
・4位:チャイニーズタイペイ(4,340ポイント)
・5位:日本(4,194ポイント)※1ランクアップ!
・6位:韓国(4,086ポイント)
チームランキングの考え方(概要)
①国際大会における団体戦の結果に対してポイントを付与(ポイントが高い方から3試合分)
②シングルスのランキングにかかわるポイント(各国の上位3名)
①、②の合計ポイントで順位決定
※なお、中国は全て優勝、シングルのランキングもトップのため満点の6,500ポイント。
3.世界ランキング(女子)
WTTフィーダー(トルコ)の上位入賞者は以下のとおり
※( )内は大会前の世界ランキング(5/14現在)
優勝:大藤沙月(日本:85位)
準優勝:佐藤瞳(日本:250位)
ベスト4:橋本帆乃香(日本:ポイントなし)
ベスト4:ロイ(インド:338位)
優勝したのは、大藤沙月選手。大藤選手は出場したWTTフィーダーに3大会連続優勝という快挙を成し遂げています。
準々決勝で第1シードのソ・ヒョウォン(韓国)、準決勝で異質型のロイ(インド)とカットマンと異質型という癖のある相手をストレートで破っています。
決勝では、チームメイト(ミキハウス)である佐藤瞳選手と再びカットマンとの対戦となりましたが、カットうちの安定感が素晴らしく3-0のストレートで優勝を飾っています。
大藤選手は、カット型や異質型の選手とのプレーも非常に安定してミスが非常に少ない印象です。どのようなプレースタイルにも安定したプレーが出来ており、格下選手との取りこぼしもないので、今後世界ランク20~30位前後までは、間違いなく上がっていく選手だと考えています。
今回の優勝により、大藤選手は一気に63位(22位アップ)となりました。今後の活躍に期待にも注目です。
準優勝は、佐藤瞳選手。佐藤選手は、現時点では世界ランキング200位台ですが、国際大会に出ていないだけで、かつては世界選手権日本代表にも選出されている実力者です。
佐藤選手は、準々決勝でインドチームのエースであるバトラ選手を3-1で破り、準決勝では橋本帆乃香とのカット型選手同士の戦いを3-0で勝利しています。
ちなみに、バトラ選手は、先日のサウジスマッシュで、王曼昱(中国:2位)に勝利した強敵です。
佐藤選手の試合は、いつもスリリングで興味深い試合が多いのですが、特に準決勝のバトラ選手との対戦は佐藤瞳ワールド全開の非常に面白い対戦でした。彼女のプレーは非常に粘り強い反面、相手の浮いた返球を一撃で仕留める攻撃にミスがないので、相手はアリ地獄にはまっていく感覚だと思います。(打てども打てども返球されて、甘い球は返しにくい無回転系の攻撃をされてしまう・・・)
決勝は、チームメイトの大藤選手(ミキハウス)だったのでお互いの手の内を知り尽くしている間柄です。決勝戦に限っては、本来の力を封じられてしまった印象でした(実力者の佐藤選手の力を封じてしまう大藤選手がすごいです)。
日本人選手の世界ランクトップは、早田ひな選手(5位)です。張本美和選手(8位)、伊藤美誠選手(9位)と日本人選手が3名もトップ10に入っています!日本女子チームの選手層の厚さはすばらしいものがあります。
最後に女子のチームランキングも確認しておきましょう。
・1位:中国(6,500ポイント)
・2位:日本(5,536ポイント)
・3位:ドイツ(4,232ポイント)
・4位:韓国(4,092ポイント)
・5位:ルーマニア(3、908ポイント)
※女子も中国は満点(上限)の6,500ポイントです
日本女子チームについては、3位以下のチームに大きく差をつけているので、余程のことがない限りパリオリンピックの団体戦の第2シード(決勝まで中国と当たらない)を確保できる見込みです。(インドチームが不気味ですが・・・)
4.ランキングポイント
卓球の世界ランキングは、出場した大会のランクによって獲得ポイントが決まっています。以下に主な大会別獲得ポイントを掲載しましたので、参考までにご覧ください。
なお、獲得した世界ランキングポイントが高い順に8試合分だけが加算されます。
5.その他(参考)
(1)世界ランキングの情報について
卓球世界ランキングについては、毎週火曜日にITTFのホームページにおいて公表されます。
以下のITTFのホームページでは、ランキング表にある選手名をクリックすると、獲得したポイントが大会ごとに表示されるのでとても分かりやすいです。
ランキング情報の詳細については、ITTFのHPをご覧ください。
(2)世界の試合結果情報について
ワールドツアーや各国のリーグ情報について、以下のサイトから確認できます。
コメント
ご相談:相互リンクは受付けていらっしゃるでしょうか?
モニオの部屋/管理人 様
はじめまして。
私は世界の様々なスポーツ試合速報を、リアルタイムで発信しているサイト“Flashscore”の小川大輔ブランコ と申します。
突然のお願いで恐縮ではございますが、宜しければ弊社日本語サイト「Flashscore.co.jp」と相互リンクをお願いできないでしょうか?
※ 弊社サイトでは『卓球 LIVE 速報』として専用ページ:https://www.flashscore.co.jp/table-tennis/ もご用意しております。ご迷惑でなければ、ぜひそちらページを相互リンクとしてのご追加を検討いただければ光栄です。
ご不明な点、また相互リンクのご条件などございましたら、何なりとお申し付けください。
Flashscore.co.jp
小川大輔ブランコ(daisuke.ogawa@flashscore.co.jp)
“Flashscore”の小川大輔ブランコ様
ご連絡ありがとうございます。
まさぴー。と申します。
※宛名が、「モニオの部屋」となっていますが当方のサイトでお間違いないでしょうか?
サイトを拝見させて頂きました。
素晴らしいサイトですね。
当方のサイトでよろしければ、喜んでリンクを貼らせていただきます。
さっそく、当方のサイトのサイドバー及び世界ランキングのページに
記載しましたので、ご確認ください。
【確認事項】
当方のサイトのリンクを貼っていただけましたら、掲載先をお教えいただければ幸いです。
※推奨サイトの箇所でしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
卓球Lab/管理人 様
宛先の件、大変失礼なことをしてしまったにも関わらず、
暖かいお言葉と早速の相互リンクに心より御礼申し上げます。
私自身、張本選手や早田選手のオリンピックでの活躍も期待する中、
弊社でも今後より多くの卓球情報を配信したく思っておりましたので、
相互リンクいただけましたこと大変嬉しく思っております。
また弊社でも相互リンクの準備を進めさせていただきます、
反映まで少しお日にち掛かってしまうかと思いますがリンクの設置が完了次第に改めてご報告を入れさせて頂きますので、それまで今しばらくのお時間いただければ幸いです。
どうぞこれを機会に、今後とも宜しくお願い申し上げます。
Flashscore.co.jp
小川大輔ブランコ