1.はじめに
みなさんは試合でタイムアウトを使ったことがありますか?
ローカル試合のシングルスは、大会によってはタイムアウトが取れない場合もありますが、団体戦であればタイムアウトを取ることが出来る大会も多くあると思います。
タイムアウトが認められている大会でも、あまり使わないチームもありますが、せっかく認められている権利なので是非使ってほしいのです。
という訳で、今回はタイムアウトについて考えてみたいともいます。
【ポイント】
・タイムアウトは、1試合に1回、1分以内の「タイムアウト」を取ることができます。
・両者が同時にタイムアウトを要求した場合、別のタイムアウトは要求できなくなります。
2.タイムアウトを使う場面
タイムアウトは、どんな時に使いますか?
世界選手権やオリンピックで見かけるタイムアウトを挙げてみます。
- 戦術が整理できずに連続失点し、コーチにアドバイスをもらいたいとき
- リードしていたのに、連続失点で追いつかれそうなとき
- 勝負所で、この1本をどうしても取りたいとき
- 落とせないセットで、リードを奪われて点差が離されそうなとき
- 連続で点を取られ、コーチがどうしても伝えたいアドバイスがある時
思いつくタイムアウトを挙げてみましたが、これらに共通することは何だと思いますか?
一般的には、効果的なタイムアウトをとるタイミングは、
『試合の流れが悪く、流れを変えたいとき』
という認識を持っていれば、不必要なタイムアウトを取ることはなくなるはずです。
自分が流れに乗っていて、気持ちが前向きになっている時にタイムアウトを取る意味はあまりないのです。
調子に乗りすぎて、プレーが雑になったり、独りよがりなプレーをして連続失点をするようであれば、タイムアウトをとるタイミングと言えます。
3.積極的に活用しよう
タイムアウトは、1試合に使えるのは1回のみです。だからと言って、最後の最後までとっておく意味はありません。
勝ち目が薄くなってしまった場面でタイムアウトを取るのは、効果的とは言えません。
最初の1セット目で、リードしていたのに逆転負けをした。そのままズルズルと負けてしまった。1セット目さえ取れていれば、勝機は十分にあったはず。という経験はみなさんあるのではないでしょうか?
「ここで流れを変えればリードを保って、セットを取れる可能性が高い」といったような場面で、早めに使うのが良いタイムアウトの取り方だと言えます。
4.競技者・アドバイザー(監督等)どっちがとる?
競技者・アドバイザーどちらもタイムアウトを要求できますが、両者の意見が異なる場合は優先順位があります。
【タイムアウトの優先順位】
・個人戦の場合:競技者の要求が優先される
・団体戦の場合:アドバイザーの要求が優先される
個人的には、タイムアウトの要求については小中学生くらいまでは、アドバイザーが要求すれば良いと思いますが、高校生くらいからは自分で試合の流れを考えてタイムアウトを要求できるようになるのが望ましいと考えています。
5.タイムアウトを予想する
卓球を長くやっている方なら共感して頂けると思うのですが、卓球をテレビ放送やネット中継を見ていると、『ここで点を取られたらタイムアウトを要求するだろう』と予想するとだいだい当てることが出来ます。
初心者の方は、試合の流れを読み取る訓練にもなりますので、試合の中継ではタイムアウトのタイミングを予想するのもおすすめです。
6.さいごに
試合において終始優勢なまま勝ち切ることは、よほどの実力差がない限り滅多にありません。
タイムアウトを効果的に取ることが出来れば、勝利を掴む可能性を高めることができます。
一度も使ったことがない場合は、少し勇気が必要ですが、せっかく認められた権利なので、積極的に使ってほしいと思います。
以上となります。皆さまの参考になれば幸いです。
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