1.はじめに
ペンホルダーによる裏面打法は、来るコースが分かっている状況であれば、練習を積めば比較的容易に使えるようになります。
ですが、裏面打法を試合で使うとなると相当厚い壁があると思います。
私がそうであったように、日本式ペンの片面ラバーでバックハンドは表面のラバーでショートやプッシュを使っていた人が、途中から裏面打法を使う場合は、更に壁が厚くなります
実戦で裏面打法を自然に使えるようになるには、止まった姿勢で裏面打法の練習をどれだけやっても進歩がないので、フットワークを取り入れた練習が必要です。
加えて練習の際は、裏面打法の弱点を強化する必要があります。
2.裏面打法の弱点と練習法
裏面打法の弱点は、ミドル処理です。
従って、裏面打法を取り入れたフットワーク練習に、ミドル処理に少しランダム性を加えた練習をすることが上達の早道になります。
私が裏面打法修行中に、コーチに教えて頂いたおすすめの練習方法があります。
以前の記事で一度紹介した練習方法ですが、非常に効果的な方法なのでもう一度紹介します。
練習の目的:フォアハンドとバックハンド(裏面打法)の切り替えにミドルコースを追加し、対応力を鍛える。
この練習により、細かいフットワークによる切り替え練習を行います。
1本目:ミドルに送球してもらう
2本目:フォアサイド又はバックサイドにどちらかに送球してもらう
3本目:再びミドル送球してもらう
以下繰り返し。(※上図参照)
※この練習は、練習相手の慣れも必要になりますので、最初は緩いスピードで行い、徐々に通常のスピードに上げていきましょう。
ミドルコースは状況に応じてフォアハンドかバックハンド(裏面打法)で処理することになりますが、この練習を繰り返し行うことによりミドル処理をスムーズに出来るようにすることが狙いです。
この練習は、裏面打法を使う際に、動き(フットワーク)が入っており、更にミドル処理も同時に鍛える事が出来るので、とても効率的な練習です。
3.フットワーク練習時に意識すべき点
(1)相手の打球コースを予測する
ミドル処理をした後、相手がフォアかバックのどちらかに打つかはランダムです。
その時にしっかりと、相手のスイングやラケット角度を見て次のコースを予測することが重要です。
この練習では、ミドル処理をした後は、練習相手がフォアかバックにランダムに返球してくるので、しっかりと次のコースを予測しないとなかなか続きません。
この練習は、打球後に相手のスイングやラケットをしっかりと見て、コースを予測するクセをつけることが出来るのです。
裏面打法を覚え始めた段階では、裏面打法で打った打球を「入るかな?」とボールの行方を見てしまいます。
この動作によって、動きがワンテンポ遅れてしまうのです。
この修正すべきワンテンポの遅れについても、この練習で改善することが出来るはずです。
(2)フォアハンドは出来るだけ強くドライブ回転をかける
この練習に慣れてきたら、フォアハンドをしっかり振り切るようにすると更に効果的になります。
それは、返球されてくるボールがより実戦的になるからです。
ラリーを長く続けることよりも、より実践的な打球を打つことを心がけましょう。
遠い道のりになりますが、フットワークを入れながら裏面打法もしっかり回転をかけることが出来るようになれば、かなりのレベルに到達しているはずです。
4.まとめ
この練習は、5~10分くらいでも繰り返しやれば効果があると思いますので、是非お試しください。
裏面打法に限りませんが、フットワーク練習にランダム性を加えていくと、非常に効果的な練習にすることが出来ます。
フットワーク練習を行う際は、ラリーを続けることが目的にならないよう取り組みましょう。
以上となります。参考になれば幸いです。
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