1.はじめに
今回は、バタフライの中国式ペン「インナーフォース・レイヤー・ZLC-CS」をご紹介します。
レビューでは、現在メインラケットとして使用している『アウォードオフェンシブCHN(TSP)』【廃番】と比較しながらご紹介します。
2.『インナーフォース・レイヤー・ZLC-CS』(バタフライ)について
(1)ラケット形状
インナーフォース・レイヤー・ZLC-CS
ラケットサイズ:161mm(縦)×150mm(横)
アウォードオフェンシブCHN(TSP)
ラケットサイズ:154mm(縦)×151mm(横)
アウォードオフェンシブCHNより、縦に長いので重心は先端寄りになります。
バタフライ社の中国式ペンはやや大きめのラケット形状です。
(2)ラケット重量
インナーフォース・レイヤー・ZLC-CS : 86g(カタログ表示の平均重量)
※所有ラケット:86g
アウォードオフェンシブCHN :80g(カタログ表示の平均重量)
※所有ラケット:82g
インナーフォース・レイヤー・ZLC-CSの重量は比較的重い部類のラケットです。
3.ラケット・ラバーの総重量【参考】
続いてラバーを貼ったときのラケット総重量です。
インナーフォース・レイヤー・ZLC-CS : 86g
フォア面ラバー:アポロ(38°):48g
バック面ラバー:ボンバード極薄:36g
総重量:170g
アウォードオフェンシブCHN : 82g
フォア面ラバー:アポロ(38°):45g
バック面ラバー:ボンバード極薄:30g
総重量:157g
「インナーフォース・レイヤー・ZLC-CS」が、13g重い結果となりました。
※ラバー重量も個体差があるため参考値です。
重量に差が出たのは、ブレードの大きさに差があるためです。
インナーフォース・レイヤー・ZLC-CS
ラケットサイズ:161mm×150mm
アウォードオフェンシブCHN
ラケットサイズ:154mm×151mm
結果として、ラバーの面積が大きくなるため、そのぶん総重量が重くなってしまったのです。
4.『インナーフォース・レイヤー・ZLC-CS』の使用感
・特殊素材(カーボン)がはさんであるラケットは、打球感が硬くなる傾向があるが、かなり柔らかい打球感(木材ラケットと同じ感じ)
・木材ラケットと似た打球感であるが、一般的な木材だけのラケットより打球スピードが速い(ボールの弾きが良い)。
・打球時に多少スイートスポット(芯)を外しても、均一の打球が打てる。
要するに「使いやすい反発力がある木材ラケット」といった印象です。
かなり性能が高いラケットなのですが、私は現時点ではメインラケットとして使用していません。
5.なぜメインラケットとして使っていないか?
※私は、手が小さいのでグリップをかなり削り込みます。
(1)ラケット重量が重くなってしまう
ブレードが大きめなので、ラバーを貼ると総重量が気になりました。
今回は、裏面ラバーに極薄ラバーを貼っているので170gで収まっていますが、通常のラバーを貼ると180gを超えてきます。
(2)重心がラケットの先端寄り
ブレードが長めなので重心が先端寄りになるため、更にラケットが重く感じてしまい台上処理が難しく感じました。
(3)スイング後の戻りが遅くなる
重心が先端寄りなっているため、台上における裏面ドライブやチキータをした後の戻りが遅くなったと感じました。
『インナーフォース・レイヤー・ZLC-CS』は、間違いなく高性能ラケットです。現在、私がメインラケットとして使っていないのは単に実力不足によるものです。
6.まとめ
いかがだったでしょうか?
『インナーフォース・レイヤー・ZLC-CS』は、中国式ペンにボールの威力を求めるプレーヤーには最適のラケットだと言えます。
その反面、『ラケット重量が重くなる』『重心が先端寄り』といった性質もあるため使い手を選ぶ用具とも言えます。
今は使いこなせていないのですが、とても良いラケットには違いありません。今後、用具を調整しながら大事に使用していく予定です。
以上となります。みなさまの参考になれば幸いです。
コメント
はじめまして。
松下大星選手は中国式ペンではなく、反転式のコルクグリップの日本式ペンを使用しています。
インナーフォースレイヤーZLCも特注の日本式ペンでした。
現在は張継科ALCの特注を使用しています。
気になった為コメントさせて頂きました。
ブルースターさま
ご指摘ありがとうございます。
他サイトでは、中国式の『インナーフォース レイヤー ZLC – CS』の【特注(変形)】となっていましたので、今回のような表現となってしまいました。申し訳ございません。
記事については、修正しましのでご了承ください。
まさぴー