1.はじめに
著者は、粘着ラバーユーザーです。
テンション系ラバーを滅多に褒めない著者が、唯一これなら使ったいいかもと好印象だったラバーを紹介しますので、参考程度にお読みください。
ラバー名:ラザンターR50(アンドロ)
最初は、ワールドラバーマーケットで紹介されていたので、試しに使ってみようと思ったのがきっかけです。
ラバーの進化はここまで来た!かつてないスピン性能が新時代を作る。
優れたパワーを携えたトップシートとプロ仕様のスポンジが、かつてないほどの威力・弾み・スピン性能を引き出し、激しいラリーに打ち勝つ強靭なボールを生む。トッププレイヤーに捧げる新世代ラバー。
アンドロHPより引用
HPには気合の入った上級者用ラバーという雰囲気たっぷりの説明書きがありました。使いこなす自信は全くなかったのですが、衝動買いしてしまったのです。
2.重量
中ペンプレーヤーである著者は、重量をものすごく気にします。
購入したのが、一番厚いラバー(ウルトラMAX)だけあって、恐ろしく重かったです。
データがないと説得力がないので以下の表をご覧ください。
上記の表は、カット前のラバー重量と面積を計測し、200cm2あたりの換算重量を示しています。
※ラバーには個体差があります。個人で計測した重量なのであくまで参考値です。
ご覧のとおりテナジーシリーズの特厚より断然重いのです。
重いラケットが苦手な著者は、この時点で嫌な感じはしたのですが、ここで挫けるわけにはいきません。裏面には、極薄ラバーを貼ってラケット重量を調整しました。
【参考:使用用具】
ラケット:7P-2A.7t (ダーカー) ⇒ 91g
ラバー(フォア面):ラザンターR50 ⇒ 50g
ラバー(バック面):バック ボンバード(極薄) ⇒ 31g
総重量:172g
3.使用感
ラザンターシリーズの中で、「R50」を選択した理由は、スポンジの固い粘着ラバーに慣れているため、スポンジが最も固い「R50」が違和感なく使える可能性があったからです。
(1)回転がしっかりかかる(擦るドライブでもボールがスリップしない)。
特にループドライブは良いと思いました。
(2)最も固いスポンジだが、コントロール性能は問題なし。
粘着ラバーユーザーの私としては、コントロール面ではラバー固さは全く気になりませんでした。
(3)中陣からのドライブの威力が素晴らしい。
粘着ラバーにない爽快感。最大の好印象ポイント。
著者は、粘着ラバーで中陣・後陣からドライブを打つ時は、全身を使って全力で打たないと良い球が打てないのですが、このラバーでは楽ができました。
(4)カウンタードライブが非常に打ちやすい。
これもすごく良かったです。著者は、カウンターを多用するので特に良さを感じました。
(5)ドライブが相手コートでバウンド後に沈むような軌道になる。
おそらく、回転がしっかりかかっているからでしょう。バウンド後に沈むドライブは非常に取りにくいので、粘着ラバー使用時に比べ、得点率が格段に向上したように感じました。
(6)ツッツキが非常に打ちやすく、鋭いツッツキが楽に出せる。
著者がこれまで粘着ラバーを使っていた理由の一つが、『鋭いツッツキが打ちやすい』という利点があるからですが、このラバーであれば問題なく使えると感じました。
個人的には、テナジー25に非常に似たツッツキが打てる印象をうけました。
(7)スマッシュが打ちやすい。
スポンジが硬いからか、7~8割程度の力加減でも、とても早いスマッシュが打てるので非常に楽でした。
(8)鋭いサーブが出せる。
鋭いツッツキと同じ理由です。同じサーブでもサーブの鋭さ(速さや低さ)が増すと、相手に与える圧迫感が増します。
4.まとめ
普段はラバーが硬くて飛ばない粘着系ラバーを使用しているので、非常に楽に卓球している感覚がありました。
著者は、擦るタイプのドライブを得意としているのですが、ラザンターR50の場合は、少しだけラバーに食い込ませて打つ方が、より良い打球が打てるように感じました。
※特徴である薄いシート構造が、関係しているのだと思います。
ラザンターR50は、粘着ラバー使用時と比べて台上処理も遜色ないくらいにやり易く、中陣でのラリーにおいて粘着ラバー使用時よりボールの威力という観点から明らかに優位に立つことが出来ました。
現在は、『ボールの回転量』と『嫌らしい卓球』を追及しているので、メインラケットには使用していませんが、個人的には粘着ラバーに近い性質を持ったパワフルなラバーという印象をもっています。
テンション系のラバーの中では、ラケット重量問題さえクリアできれば、いつでも実戦投入できるラバーだと思っています。
以上、参考になれば幸いです。
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