1.はじめに
みなさんは、どのくらいの頻度でラバーを貼り変えていますか?
サラリーマンである著者は、現在、月にせいぜい5~6回(各2時間程度)くらいしか練習時間を確保できないので、ものすごくラバーが長持ちします。よって半年に1回程度くらいです。
さて、今回は初心者の方向けに水溶性接着剤(グルー)の性質についてお話ししようと思います。
2007年に揮発性の接着剤は禁止になり、水溶性の接着剤に変更なりました。ですが、ラバーの貼付けについてベテランの方でも間違った認識をしている方が時々いらっしゃいますので、今更ながら注意点についても書いておこうと思います。
2.ラバーの貼り方
ラバーの貼り方については、様々なページで紹介されていますが、卓球メーカーの「バタフライ」のHP掲載されているものと、私が利用しているネットショップ「トランスポーツ」の紹介ページを参考までにリンクを貼っておきますので、興味のある方はご覧ください。
ラバーの貼り方|卓球初心者ガイド|知る・学ぶ|バタフライ卓球用品 (butterfly.co.jp)
※バタフライHP 「初心者ガイド ラバーの貼り方」より引用
トランスポーツ楽天市場店【卓球ラバーの貼り付け方】 (rakuten.ne.jp)
ネットショップ 「トランスポーツ」 「卓球ラバーの貼付け方」より引用
3.接着剤の特徴について
現在、販売されている主な接着剤の一覧です。
(1)水溶性接着剤の性質について
性質は「サラサラ系」と「トロトロ系」の2つに分かれます。
①サラサラ系の特徴
・サラサラしているのでムラなく塗りやすい
・接着面の接着剤の層を薄く出来るのでラケットをやや軽くできる
・一度剥がすと接着剤の層が薄いので接着剤の膜を剥がしにくい
②トロトロ系の特徴
・トロトロしているため、ムラなく塗るのがやや難しい
・接着面の接着剤の層が厚くなるのでラケットがやや重くなる
・一度剥がしても接着剤の層が厚いので接着剤の膜を剥がしやすい
(2)参考(接着シートについて)
メーカーによっては、接着剤ならぬ「接着シート」を販売しています。
「接着シート」は、簡単言うとラバー貼付け用の両面テープです。
主な使用目的としては、スポンジがない一枚ラバーは、接着剤では貼りにくいので接着シートを使います。
1枚で200円程度するのでコスパは悪いです。通常のスポンジがあるラバーの貼付けには使用しませんが、ルール上使っても問題ありません。
4.サラサラ系、トロトロ系どちらの性質を使うべき?
上記の性質を考慮して、以下の分類を一例として挙げておきます。
(1)サラサラ系が良い人
・ラケットを軽くしたい人
・接着剤をムラなく塗る自信がない人
・一度ラバーを貼ったら、ラバー交換まで貼り替えない人
(2)トロトロ系が良い人
・ラケット重量は気にしない人
・接着剤をきれいに塗る自信がある人
・ラバーを何度も貼り替える人
ちなみに著者は、中国式ペンラケットユーザーなのですが、ラケット重量をとても気にしているため、サラサラ系を使用しています。
更に言うと、コスパが良い(安い)ので、「フリーチャックⅡ(バタフライ)」を愛用しています。
5.ラバーを貼る時の注意点
(1)ラバーを貼る時のローラー使用はNG!
接着剤が乾いて、いざラバーをラケットに貼る時に、ローラーやラバークリーナー等の円筒形の道具を持ち出す人がいます。
確かに、貼る時にラケットとラバーの間に空気が入ると嫌なので使いたくなる気持ちは理解できますが、やめたほうがいいです!
ローラーを使用するとラバーを伸ばしながら貼ることになるので、貼った後に少しずつラバーが縮んでしまい、ラバー本来の性能が低下します。
(2)接着剤は薄く塗る
弾む接着剤が流行していた時は、接着剤を何回も何回も接着剤を厚塗りしてラバーをドーピングしていましたが、現在の水溶性接着剤の場合は逆効果です!
水溶性接着剤を何回も重ね塗りして、厚く塗るとラバーの反発力が低下してしまいます。
【留意点】
テンション系ラバーのスポンジについては、気泡が多く接着面が狭く剝がれやすいため、サラサラ系の接着剤の場合は、一度塗って乾いた後、もう一度塗って厚めに塗ることが推奨されています。※トロトロ系は、接着力が強いので一度塗りでOK。
6.まとめ
今回の接着剤に関するお話はいかがだったでしょうか?
接着剤には、サラサラ系・トロトロ系があってそれぞれの特徴を理解すれば、ご自分が使いたい接着剤が選択できると思います。
また、水溶性接着剤の場合は、厚く塗りすぎると逆にラバーの反発力が落ちてしまうことも念頭に置いておきましょう。
※以下は、バタフライ社による注意喚起のお知らせです。
参照元:バタフライ
以上となります。みなさまの参考になれば幸いです。
コメント
コメント失礼いたします。
テンションに塗る時の留意点に書いてある、サラサラ系を厚塗りする話については、どこに掲載されていたお話なのでしょうか?
確かに剥がれやすくて困っていた面はあったため、気になります。
akamiさま
コメントいただきありがとうございます。
ご質問いただました件について回答いたします。
本件に関する情報は、バタフライが発行していた「卓球レポート(現在は廃刊)」に掲載されていました。
水溶接着剤にルール変更してころの記事になります。記事のスクラップを保管していますので、記載されていた内容を参考までにお知らせします。
※当該ページのスクラップは保管していますが、当該ページには何年何月号の記事かは記載がありません。申し訳ないのですが、掲載時期は不明です。当該ブログにも記事を引用しましたのでご覧ください。
(以下、卓球レポート当該ページ抜粋)
バタフライからの重要アドバイス
接着剤は必ず薄く塗ってください
プレーヤーのみなさんカンチガイしています。
水溶接着剤はあつくぬればぬるほど弾まなくなります。必ず薄く塗りましょう
バタフライ研究開発チームの精密実験では、「フリーチャック」をあつくぬったときは、うすくぬったときに比べて、7.26%弾まなくなることがわかりました。
ご返信、ありがとうございます。
参考になりました。